それからー4日後。
普通に歩けるようになり、体調も安定した事により
先生から退院の許可が降りた。
倒れなかったら…だけど。
育はひなさんに向かって手を振りながら歩く
ひなさんは笑顔で送ってくれる。
そんなひなさんが大好きだ。
お母さんの車に乗ろうとし、ドアを開ける
助手席には磨衣が乗っていた。
お母さんは、磨衣のことを質問攻めにする
磨衣はそういって育のことを見る
片思いって…なんか凄く罪悪感が重いよ…?
私を見ながら言わないでよ…
しかも、磨衣あんた私のこと拐ったんだよ?
本当に…昔から変わらないよね…
私、運動ドクターストップされてるし一部の競技
にしかでないし、見られるのは恥ずかしいよ
私の許可なく勝手に話が進んでいく。
お母さん………久しぶりじゃないよ…?
ーもう、しょうがないか…
私は伸太朗と過ごせればそれだけで満足だもん
残り少ない日々を伸太朗との思い出で
溢れさせるんだもの
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!