救急搬送ー。
育は、病院のベッドで眠っている。
意識がなくただの人形のようにー
お母さんが呟くと、コンコンっとドアをノックする
音が聞こえた
ひなさんは、点滴をを替えながら言った
お母さんは口を押さえながら涙を流す
誰もが…想い、願うことー
それは『生きて欲しい』それだけだー
………………………………………
眩しい……………
ここは…私の家…?
いつもと変わらない景色……………
だけど何かが違う…違和感の感じるー
お母さんの肌、頬の感じなど全然いつもと違う
まるでー少し前のことのような…
お…父さんー?
そう言ってアハハっと笑うお父さん
なんでーなんで……お父さんが生きているの……?
お父さんは私が2歳頃で亡くなったんじゃないの…?
お父さんとお母さんは首をかしげる。
それにーお父さんとお母さんは…
私が2歳の頃の顔立ちと若さのままだ。
それじゃあ…今は…何年の…何月?
私はータイムスリップしたきたってことー?
それとも…夢を見ているの?
まぁ…いいか!
今…すごく楽しい…
やっぱりお父さんがいるのといないのじゃ全く違う
ここが夢であるとしてもーここにいたいな…
ずっと…ずっとー
………………………………………
少しすると病室に先生が入ってきた
嫌な予感しかしなかったー
先生やひなさんの眼は…光を映さない…悲しみの瞳で
事の深刻さを物語っていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。