車に戻り、伸太朗の家に向かって出発する
祐太郎
よかった、無事仲直り
出来たみたいだね
オレも一安心だ♪
運転をしながら祐太郎が言う
育
裕くんが背中を押してくれた
お陰だよ、ありがと♪
伸太朗からもらった指輪を指で優しく包みながら
話す
伸太朗
なんか、1日が長く感じるような
短いようなぁ……変な感じだな
育
そうだね、色々あったもんねぇ
疲れてすぐ寝ちゃうかも
伸太朗
なんだとー?
そう簡単には寝させねぇからな
伸太朗は意地悪な笑みを浮かべる
育
伸太朗は相変わらず意地悪だね
裕くんにちょっと似てきた?
祐太郎
ちょっと育ちゃん??
オレがいつ意地悪なんてしたよ?
オレこんなに優しくて良いやつなのに
シンと一緒にするなよなー?
伸太朗
おい、兄さん
オレはお前と一緒になんか
なりたくねぇよ
祐太郎
ヒドイやつだな……
ほらな、育ちゃん!
やっぱりシンの方が意地悪
いや、意地悪以上だよ!
伸太朗
運転に集中しろ
こんなところで事故られたら困る
伸太朗は祐太郎に向かって口々に言い返していく
育
ホント、仲いいね
羨ましいなぁ♪
私は一人っ子だから
弟とか兄がいるのって羨ましい
伸太朗
じゃあ、オレらの子供3人くらい
作ろうな!!
皆が楽しくなるように!
祐太郎
それ、結婚した前提で言ってるだろ
考えが早いぞシン
育
子供かぁ……♪
私、子供欲しいなって思ってた
伸太朗との子供……
考えるだけで嬉しくなっちゃうなぁ……
きっと、伸太朗似ならイケメンだろうなぁ
伸太朗
育似だったら美人さんが
生まれてくるな♪
祐太郎
そうだな、絶対可愛いな!
ーほら、家着いたぞ
お喋りをしていたらすぐに着いてしまった
な、なんか……緊張してきたなぁ
伸太朗
ほら育、何突っ立ってんだよ
早く入ってご飯食おうぜ!
育
う、うん……!!
お、お邪魔しますっ
すると、ドタドタと足音が玄関に近づいてきた
青宮家の母
いらっしゃぁーーいっ!!
もぅ、待ちくたびれたわよ!
思ったより遅かったわね
楽しかった?伸太朗とのデート
グイグイとくる伸太朗のお母さん
元気で嫌いじゃない、むしろ好きだ♪
育
はい、楽しかったです!
青宮家の母
ホント素直で、朗らかで良い子ねぇ
しかもこんなに美人さんで!
伸太朗なんかでいいのかしら
伸太朗
うっせーよ!
青宮家の母
いつも素直じゃないのよ!
全く少しは育ちゃんを見習ったら?
祐太郎
はいはい、母さんそこで終わり!
育ちゃんが待ってるだろ?
祐太郎が伸太朗とお母さんの言い合いを止める
青宮家の母
あらっごめんね!
ご飯にしましょ!
育ちゃん、沢山食べてね!
育
はい、ありがとうございます!
家族って暖かいなぁ……
伸太朗の家はそう思える家族だったー
いいねして作者を応援しましょう!
第113話 ヤキモチ
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- ファンタジー
最強、入隊します。
十三歳にして最強、 最速の呼吸の使い手。
favorite 27,527grade 4,206update 2024/03/25 - 恋愛
ただ、貴方の背中だけを……
中学で観た兄の試合で、忘れられない人と出会った__。 振り向いてほしい。 悲しませたくない。 応えたい。 でもどうしようもなく、好き。 行き交う“好き”のキモチ。 貴女が最後に選ぶのは、変わらず彼……? それとも……。 甘酸っぱい、切ない、恋の行方____。 ✑☁︎︎序章編..2話~340話 ✑☁︎︎本編編..344話~764話 ✑☁︎︎最終章編..766話~ ・ ・ ・ ※落ち不明 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✁キリトリ✁ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんな事あらすじに書きたくないけど、パクリなどは絶対にやめてください。
favorite 570,440grade 15,960update 2024/04/17 - 恋愛
言いなり
過激なBL作品です。私の自己満です。 苦手な方はスクロールを。 名前は 読者さんにご協力頂きました😭💖 沢山の方に読んでもらえて嬉しいです。 ネタが無くなるまで頑張ります😌💭
favorite 324,049grade 13,823update 2024/04/17 - ミステリー
貴方の心に咲く花は…
人の心には“感情”という名の花が咲く これは貴方とある5人の刑事達との物語 貴方の心にはどんな花が咲いていますか?
favorite 1,125grade 154update 2024/04/04 - 恋愛
想 愛 ”
君 の 1 番 に な り た い
favorite 37,768grade 5,149update 2024/04/02
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!