自分から聞いたのに、聞くのか怖い
じゃあ…私のもう一つの病気は2歳の頃には既に
発症されていたってこと…?
お母さんは悔しそうに拳を強く握りしめた
涙目を浮かべながらー
きっと私のお見舞いに来なくなったのも
お父さんの時との風景が蘇ってしまうから
忘れたかったのだろう、お父さんの苦しむ姿を
そう言って育は階段を駆け上がった
今はーお母さんと一緒に居られる気がしない。
会話を続けようと思っても途切れてしまう
2歳頃にはもういなかったからー
お父さんとの記憶は無いもの同然。
でも、一つ確かなものがある
お父さんとの記憶ー。
お父さんはすごく優しくて、私が転んだりすると
お父さんは骨折したくらいに心配する。
お父さんの作るご飯はすごく美味しかった気がする
そしてー、家族3人すごく仲が良かった
これくらいしか覚えてないけど…。
天国で見守ってくれてるのかな…。
すると、携帯の着信音が鳴り響いた
育は、LINEを開き見てみたー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。