第25話

幸せをー長く…永く
400
2018/04/09 11:55
あの楽しかった1日は本当に一瞬に感じた。
そしていつもの日常に戻る。
だけど、“いつも”とは少し違う。
だってーそれは…
いつもの道を美和ちゃんと歩く。
ーその先には…
伸太朗
おはよ、育、谷ヶ家さん。
よう、美澄…美和
二人のイケメンは満面の笑みで二人の美女を迎える
……
伸太朗
…っ何ボーッとしてんだよ
オレが恥ずかしいだろ…
っはっ!ご、ごめん!
いや…なんか夢みたいだなぁって
そう言って二人は、手を握る。
お互いの指と指を絡めてもう離れないようにと。
美和
ふふっ、お似合いね♪
ふん、オレらだって負けてねぇ…
そうだろ?美和
そう言って、流は美和の手を引き寄せて、手を繋ぐ
美和
っー…もう…流ったら…
朝から…幸せなオーラをまとった二組は教室へ入る
そわな二組をみた人々はざわめく。
伸太朗や流を狙っていた女子は多い。
そして、育や美和のことを狙っていた男子も多い。
あのっ…ちょっ…青宮…くん
皆…見てる…から手ぇ…離し…て
恥ずかしさでうまく喋れない育。
伸太朗
いいだろ、別に。
見させときゃ育を狙う奴も
いなくなる。だろ?
そう言って、伸太朗は育に顔を近づける
ちょっ…
伸太朗
生憎ね、オレはねヤキモチ
妬きやすいから♪
そう言って席につく、伸太朗
はぁぁぁぁぁ//////
美和
あら、育幸せそうね♪
うるさい、美和ちゃん。
美和ちゃんだってそうでしょ
ぷううぅっと顔を膨らます育
美和
そーでもないよ?
流はクールだから学校ではツンツン
してるわよ。ほら一人で本読んでる
誰も近寄るな、とでも言いたげなオーラを放つ流。
あはは…。
そう言えば私、あの強い薬
飲まなくてよかったね!
念のため、美和ちゃんにもってもらった薬。
一度も倒れずに楽しめたのは初めてかもしれない
美和
ホント!私もビックリしてるのよ!
恋のお陰かしらね?
うふふっと、笑う美和。
きっとーこのまま…。
少しでもこの日々が続いてくれればいいのに…
そう願う育だった。
自分はー誕生日を迎えられない。
それはわかっていたことだから。
詳細はー美和ちゃんにも言っていない。
私だけのー秘密だから。
自分の…余命は…

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