あの楽しかった1日は本当に一瞬に感じた。
そしていつもの日常に戻る。
だけど、“いつも”とは少し違う。
だってーそれは…
いつもの道を美和ちゃんと歩く。
ーその先には…
二人のイケメンは満面の笑みで二人の美女を迎える
そう言って二人は、手を握る。
お互いの指と指を絡めてもう離れないようにと。
そう言って、流は美和の手を引き寄せて、手を繋ぐ
朝から…幸せなオーラをまとった二組は教室へ入る
そわな二組をみた人々はざわめく。
伸太朗や流を狙っていた女子は多い。
そして、育や美和のことを狙っていた男子も多い。
恥ずかしさでうまく喋れない育。
そう言って、伸太朗は育に顔を近づける
そう言って席につく、伸太朗
ぷううぅっと顔を膨らます育
誰も近寄るな、とでも言いたげなオーラを放つ流。
念のため、美和ちゃんにもってもらった薬。
一度も倒れずに楽しめたのは初めてかもしれない
うふふっと、笑う美和。
きっとーこのまま…。
少しでもこの日々が続いてくれればいいのに…
そう願う育だった。
自分はー誕生日を迎えられない。
それはわかっていたことだから。
詳細はー美和ちゃんにも言っていない。
私だけのー秘密だから。
自分の…余命は…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。