第24話

ツンツンなわたあめ
443
2018/04/09 07:37
そう、それは育、伸太朗と別行動になったときの事
美和、流は二人取り残された。
うわ、これからどうする?
二人ともオレらのこと置いてった
美和
まぁ、あっちはあっちで
両思いなの気づいてないだけだから
育と伸太朗は二人揃って鈍感だ。
だから相手の想いを感じとる事が鈍い
まぁ、そうだな
オレらは気軽に遊ぶか
美和
そうだね♪
二人は、コーヒーカップ、メリーゴーランドなど
気ままに楽しんでいた。
次は…ジェットコースター
乗るか
美和
いいね!
私絶叫系大好きだよ!
確かに、好きそうな面
してんもんな
美和
う、うるさいなぁ!
すいませんね、こんな面で!
ほら、行くよ!
流はすごくクールで大人しげだ。
この四人以外でいるときはそこまで笑わない。
だけど四人でいるとすごく楽しそうな顔をするんだ
ジェットコースター。
コースターが頂上に到達すると園内が一望できた
そのなか、二人は、あるものに目をつけた。
おい、美和。
あれ…
美和
うん、流も思った?
あれって…育と青宮くん…?
育と青宮くんが園内を一望できるような場所にいた
ーそして、もう一人。
美和
もう一人はー?
あれは、シンタローの兄貴だな
何やってんだ…?
伸太朗らしき人はその兄らしき人に殴りかかる
美和
ーっ!?
あ、青宮くん!?
何してっ…きゃぁぁぁ
そっちに見とれていたら、ジェットコースターは
急降下を始め、猛スピードで下る
アイツ…
………………
ジェットコースターを乗り終え二人は、話す
美和
ねぇ、さっきのって…
あぁ、間違いねぇ。
あれはシンタローとその兄貴だ
美和
青宮くんのお兄さんが
どうしてココに…
少し前な、シンタローが言ったんだ
「オレの兄が美澄さんに目をつけた」
ってね
それに、美和はビックリする。
まぁ、悪いことに兄弟そろって
女の好みが同じなんでね。
二人とも譲れないってさ。
美和
でも、育は青宮くんが…
そう言うと、流は美和の唇を人差し指で塞ぐ
美和
んんっ!
黙れ。
もう、結末はわかってんだろ?
心配することはねぇよ。
美和
ぷはっ!
わかってるわよ!
そう言うと、流が口を開く
なぁ、オレと歩む気はねぇか?
…は?
美和
な、何言ってんのよ流
冗談はよしてよね
は?冗談?
笑わせんじゃねぇよ。
美和
ーっ!
ホント…目が眼差しが。
なんだろう、すごく力強い。
美和
でもっ…
オレ、滅多に優しい言葉かけねぇよ?
かけてるのお前だけだからな?
ーわかってんだろ…?
そうだよ…。
育が倒れて私は私自身を攻めてたとき
側にいてくれた。
慰めてくれた…。
それは彼なりの…愛情表現…?
美和
うん…優しかった…。
すごく安心できた…流の声は…
いつもは、ツンツンで口が悪いのに
優しいときはとことん優しいから調子が狂う
美和
あんなこと言われたらっ
好きになっちゃうじゃん!
オレの愛情表現。
好きな奴には容赦しない
美和
…バカっ…ふふっ
いつも、ツンツンな君が見せる優しさは
本当に、わたあめの様に甘くて。
知らないうちに、気づかないうちに…
好きになってたのかもしれないね

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