第40話

二人きりの夜開始
351
2018/04/21 07:51
伸太朗と二人きりで過ごすなんて…!
恥ずかしすぎるよぉ…!!
ひな
育ちゃんーご飯とお薬の時間だよ…
あ…あのぅ…
ひなさんが病室に入ってきた。
伸太朗
なんですか?
ひな
体調とか見たいので
一度出ていってくれますかねぇ…?
伸太朗
いや、オレは育から離れねぇよ?
勝手にやってくれよ
伸太朗は、そういって少し遠くの椅子に腰をかけた
ご、ごめんなさい…
ひなさん…。
ひな
…いいのよ♪
じゃあ、ご飯とお薬ね
ーこの薬…また睡眠薬ですか…?
睡眠薬は飲みたくない。
尚更今日は。
伸太朗と夜遅くまでお話したいんだもん
ひな
ごめんね?
ーでも、またいつああいうことが
起こるかわからないからさ…
そうだよね…
でも、やっぱり飲みたくない。
でもーあのときのこと…良くわからないけど
伸太朗には見られたくないよ…
でも…
伸太朗
育、飲めよ。
ーえっ…?
伸太朗
オレが望むのはお前が
生きてオレの側で笑ってくれて
そしてー元気でいて欲しい。
ただ、それだけだ。
ほらよ、退院してまたデート
行こうぜ?
そうだー。
私はもう一度元気になって退院してデートする
みんなと過ごしたいんだ。
飲みます…。
私、元気になるから
…………………………
食事を終え、薬もちゃんと飲んだ。
伸太朗
えらいぞ、育!!
伸太朗は、育ちゃんの頭を撫でてくる
ちょっと……!
子供扱いしないでよねっ!
伸太朗
い…いや、オレは…
彼女扱いしたつもりだったんだけど…
その発言に、育は照れる。
そして、彼女扱いが子供扱いと勘違いされた
伸太朗も照れる
………んっ!
育は、伸太朗の頭を撫でた。
伸太朗の真似をするように
伸太朗
ちょっ、育っ!
な、なにしんてんだよ!
伸太朗は顔を真っ赤にしながら後退りする
彼氏扱いっ!!
私だって…やりたいんだもん
伸太朗ばっか、ズルいよ
もう自分でこんなこと言いながら恥ずかしいよ
顔が熱いのが本当によく分かる
伸太朗
よし!今日はお互いが
やりたいことを我慢せずにやろう!
うん!賛成!
私、容赦しないからねっ!?
今日は、睡眠薬を投薬されても眠れない
そんな気がするー。

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