「誕生日おめでと、はい、プレゼント」
そ「なになにー?開けていい?」
「うん。喜んでくれると嬉しいんだけど…」
そ「あなたがくれるものならなんでも嬉しいよ」
そ「あっ…これ…」
「そう。アルバム!」
「そらと私が出会ってからの写真探しまくって作ってみたの」
そ「すご…ありがとな」
「いいんだよ~w」
そ「あれ、ここからのページなんも書いてないよ?」
「よく気づいてくれましたね!ここからのページは私達が今から作っていくの!」
そ「写真を貼るってこと?」
「そゆこと!なんかよくない?w」
そ「いいじゃん?w」
「じゃあ、夜だしもう寝るね、おやすみ」
そ「ちょっと待ったぁ!!」
「ん?」
そ「ここからのページの1番最初はやっぱ今でしょ?」
「うん」
そ「だから、今撮ろ!」
「え、ちょ、」
パシャッ
そ「撮れた~」
「ちょ、すっぴんなのに!」
そ「すっぴんのままでもあなたはかわいいよ」
「全く…」
誕生日おめでとう、そら
1番最後のページにメッセージを書いたけど…
見てくれる日はいつになるのかなぁ、
明日?来年?10年後?
まぁそらといれるならいつでもいいんだけどね
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!