🐥
無理…?
僕は黙ることしかできなかった。
すると、あなたがいきなり
そう言った。
予想外の言葉だった。
こんな僕のことをまだ好きでいてくれたなんて。
でも、あなたはなぜか悲しそうに言うんだ。
なんで?なんでそんな悲しい顔で言うの?
僕は純粋に嬉しかった。
けど、なぜか素直に喜べなかった。
嬉しいはずなのに…。
謝んないでよ…。
別に僕は嫌じゃないから。
はぁ…僕のせいで重い空気になっちゃった。
2人だけの空間でこの雰囲気は相当きつい。
どうにかしないと…。
あっ!!
やっぱり、いきなりすぎたかな…?
ほんとに僕はこういうの慣れてない。
誰かを誘ったりするのは苦手なんだ。
付き合ってた時も、全部あいつからだった。
あなたは…嫌なのかな?
良かった…。
僕も最近考え事が多かったから、
少しはリフレッシュしに行かなきゃ。
けど、僕の考え方っていうのは
“ あなたとこの土日をどういうふうに過ごすか ”だった。
どうしたらあなたのことを楽しませてあげれるかなって。
まぁ、とりあえず、明日の予定は決まった。
けど、これが間違いだったんだ。
ごめん、あなた。
また、僕があなたのことを傷つけてしまった_。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。