🐥
なんでだろう。
『 彼女じゃない 』
その言葉を聞いたらとても胸が苦しくなった。
友達…か。
生徒なんて言えないもんね…。
でも、なんだろう。
この悲しい気持ちは。
そう言って、ジウさんは私たちから離れた。
結局2人だけになっても空気が重い…。
何話したらいいかわかんないし、先生は機嫌良くないし。
友達…。
ジウさんは、本当に先生の“ 友達 ”なの?
全然大丈夫…なわけないじゃん。
無理だよ。
先生、やっぱり友達っていうのは嘘なんでしょ?
いいのに…本当のこと言ってくれても…
嘘をつかれる方がよっぽど悲しいよ。
何気ない店員さんとお客さんの会話だけど、
この2人は違う…。
なんで、こんなに胸が痛むの…?
私は関係ないのに…。
それから、先生と気まずい空気の中少し話した。
いつもと違って、時間が経つのがゆっくりに感じた。
🚪カランカラン
その言葉を最後に、
私と先生の会話はなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。