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先生の家に着いた。
今日でこの家に住み始めて2日目…
やっぱり、まだ馴染めない。
なんでだろう…。
自分の気持ちに気づいたら、
なぜかジミン先生にいつもみたいに接することができない
それが、余計に先生を心配させてるのに…。
ほんとは課題なんてないのに、
今の状況から抜け出したくて、嘘をついてしまった。
けど、することが何もない。
そう思って辺りを見回してみたら、
先生の部屋が視界に入った。
先生の部屋には寝る時しか入ったことがない。
なんか…気になる…。
私は、先生の部屋に足を運んだ。
🚪ガチャ
先生の部屋に入ったのはいいけど、結局することはなかった
とりあえず、ベッドに座った。
先生の引き出しが少し空いている。
ダメなのは分かってるけど、
自分の好奇心には勝てなくて、引き出しを開けた。
そこには、
幸せそうな笑顔の先生ととっても綺麗な女の人の
写真があった。
他にも、きっとお揃いだと思われるキーホルダーや
2人のプリクラがあった。
こんなの分かってたことだ。
あんなにイケメンで優しい先生に彼女がいないわけがない。
今さら悲しがっても意味はないのに…涙が出る。
こんなに辛いんだ。
片思いって…。
先生が私に優しくしてくれてるのも、好きとかじゃない。
ただの優しさだ。
そろそろ先生がお風呂から出てくるかもしれない。
零れ落ちてくる涙を拭いて、引き出しを閉める。
何事もなかったかのように…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!