プリ小説

第12話

重岡side
目が覚めて時計を見ると、もう昼だった。


いったい何時間寝てたんやろう。


ドアの向こうはやけに静かで、みんな仕事なんかなって思いながら起き上がる。

体はまだ熱っぽくて怠い。



ーガラ

何か食べようと思ってドアを開けたら、誰もいないと思ってたけど小瀧がいた。


小瀧は俺と目が合うとぱあっと笑顔になる。
小瀧
大丈夫なん!?元気になったん!?
嬉しそうな小瀧に、「昨日よりはまし」と笑って答える。
重岡
お腹すいた・・。なんかあるかな
そう言いながら冷蔵庫に行こうとすると、小瀧に無理やり椅子に座らされた。
小瀧
俺がやるから!しげはじっとしとって!
無理やり座らされたらもう立ち上がる気にはなれなくて、言われた通り座って「みんなは仕事?」と聞きながら動く小瀧を目で追う。
小瀧
うん、淳太君と照史君は仕事。濱ちゃんと神ちゃんは買い物で、流星は上におる。
重岡
流星おんの?
小瀧
神ちゃんに貸してもらったゲーム夢中でやってる
小瀧はそう言って笑いながら、「はい!」と机にお皿を置いた。
小瀧
濱ちゃん特製のシチュー!しげのお母さんのレシピで作ったらしいで。
重岡
ありがと

濱ちゃんの作ったシチューは、野菜の切り方が雑で、でっかいにんじんがあったかと思えばみじん切りしたんかと思うほど小さい玉ねぎやかぼちゃが出てきたりする。


ん・・・・?


重岡
あれ・・、そういや煮物は?
昨日は煮物を作ってたはず。

不思議に思って聞いたら、小瀧が苦笑い。
小瀧
いやな、上手にできてたみたいやねんけど、火つけっぱでほっといたもんやから食べれるもんじゃなくなってた。
淳太君にめっちゃ怒られてたで、火事になる―!言うて。
そう言いながら小瀧は「おもろかった」と笑ってる。



じゃあ俺だけか。

昨日のあのおいしい煮物を食べられたんは。



嬉しいながらも、

俺の世話でいっぱいいっぱいで火を止めるのを忘れて怒られてしまった濱ちゃんに、申し訳ない気持ちでいっぱい。


でも、


そんな優しい濱ちゃんの作ってくれたシチューは、


おかんの作った味とは違うけれど、


めっちゃ優しくてあたたかかった。

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みかん
みかん
WESTの太陽みたいなしげがだいすき。  くいだおれ太郎くんが大好き田舎の関西人