プリ小説

第45話

重岡side
夜中、息苦しくて目が覚めた。




発作や。




そう思った時には意識はもうはっきりしてて、慌てて薬を取り出そうと起きようとしたけど、


体が重い。


起き上がろうとすれば天井がぐるぐる回る。




やばい。


こんな時に。




でもどうにかしないと、



何とか起き上ったら、

隣から荒い呼吸が聞こえてきた。




小瀧
・・はぁっ・・はぁっ・・・げほっ・・・



―小瀧!


心の中でしか叫べなかった。


苦しくて声なんて出せなくて。




まずい、

小瀧も発作や。




なんで二人同時に。





重岡
こた・・き・・っ・・・だいじょぶ・・かっ・・・
這うように小瀧のベッドの方に行って、震える手で背中をさする。
小瀧
・・はぁっ・・はぁっ・・くるし・・・っ

いつもみたいなんじゃない。

名前を呼んでも反応してくれない小瀧を見て焦った。


重岡
こたき・・っ・・・だいじょう・・ぶ・・、すぐ・・らくに・・なるっ・・・

そう声をかけてまた這うようにリュックの所に行って、小瀧の薬を出そうとした。




でも、目の前の景色がぐるぐる回って、気持ち悪い。

手が震えて、リュックなんて開けられそうにもない。





もう、


一人じゃあかん。




そう思って、スマホの受話器ボタンを押した。





もう誰だっていい。






お願いやから出てや。









電話の向こうから、返事が聞こえるのが分かった。


答えられなかったけど、安心した。




その声を聞いて、僕はそのまま床に倒れこんだ。

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みかん
みかん
WESTの太陽みたいなしげがだいすき。  くいだおれ太郎くんが大好き田舎の関西人