第83話

桐山side
995
2019/01/23 13:37
仕事は順調に進んで、流星と淳太君は次の仕事のために慌てた様子で手を振って行った。


残った俺と望としげ。

でも、休憩中、望としげはずっとくっついて何かをしてる。


なんやろうと覗こうとすると、

小瀧
見んなやー!
って怒られる。


桐山
なんなん、俺1人ぼっちやん

そう呟いて、1人寂しく、離れた所でせんべいを食べてたら、

二人がこっち見てくすくす笑ってきた。


重岡
見て、一人でせんべい食べてはるわ
小瀧
寂しいなぁ
桐山
誰が1人にさせとんねん!
そうつっこむと、2人はケラケラ笑ってまた机に向かった。





呆れながらそんな二人の背中を見つめる。





しげと望、ほんま仲ええよなぁ。

まぁ、精神年齢一緒やしな(笑)





大きな背中と、

前よりも細くなって、少し小さくなった背中は、


度々揺れて、それと一緒に独特な笑い声が響く。










ずっと、



ずっと一緒におってや。







望には、




しげ、



お前がおらなあかんねん。









桐山
やば・・何泣きそうになってんねやろ



小さくなった背中を見て滲んだ涙を、ぎゅっとぬぐった。

プリ小説オーディオドラマ