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第29話

桐山side
夜も更けてきて、年下3人は家に帰って、淳太君と濱ちゃんと俺だけ、ずっと廊下の椅子に座ってた。



面会時間終了のギリギリ、しげが俺と話したい、って言った。


戸惑いながら部屋に入ると、しげはベッドに横になったまま俺とは反対に頭を向けてた。



桐山
しげ・・・・、大丈夫か・・?
顔が見えるほうにしゃがむと、しげは目をそらした。


桐山
しげ・・・
もう一度名前を呼ぼうとした時、しげが唇を噛んで俺から顔が見えないように必死に俯こうとしてた。




重岡
・・ごめ・・・ん・・・・
涙で震えた、小さな声。
重岡
・・・ひどいこと・・・言ってもうた・・・
そう続けたしげの背中が小刻みに揺れる。


桐山
泣かんでいい・・、しげは悪くないで
そう、出来るだけ優しく言って背中をさする。


しげはさっきよりも泣き出して、手で顔を覆って必死に声を押し殺して泣いてた。



頬に当てた右手が、指先まで包帯で包まれていて、その包帯が涙でぬれていく。






俺の頬にも、涙が伝った。





ごめんな、



ほんまにごめん、





変わってあげたい。

今すぐしげと変わって、




今までのお返しやって、


散々責めてほしい。




たくさん文句、言ってほしい。






「ごめんね」なんかじゃなく、



こんな俺らに、もっと言いたいこと、








あるはずやろ?

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みかん
みかん
WESTの太陽みたいなしげがだいすき。  くいだおれ太郎くんが大好き田舎の関西人
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