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第40話

中間side
今日はしげに頼まれた通り、ハンバーグを作って病院に向かった。


みんな今日は仕事で、やから病院に来たのは俺が初めて。




レシピ見て頑張って作ったし、しげ、喜んでくれるといいんやけど。


そう思いながら病室のドアを開けたら、



しげは酸素マスクつけて眠ってた。



中間
え・・・?
びっくりして慌てて先生の所に行ったら、「今日はかなり体調悪い」って言われた。





病室に戻って、しげの隣に座って、お腹をさすってあげた。


苦しそうな呼吸で、酸素マスクが白く曇る。




重岡
・・じゅん・・た・・・?
お腹をさすられて目を覚ましてしまったのか、しげは微かに目を開けた。
中間
せやで、俺やで
そう答えると、しげは微笑んで、「もってきた・・・?」って俺を見る。

中間
持って来たで、ハンバーグ。
そう言うとしげはゆっくり起き上がって、「食べたい」って呟いた。




先生に一応聞きに言ったら「食べれるんだったら食べさせてあげて」って許可ももらえて、机を出してタッパーを広げた。


酸素マスクを外したしげは、嬉しそうに箸に手を伸ばす。

でも、その手が重たそうで、震えてて、

中間
俺がやろか?


軽く、そう聞いた。



そしたら、しげは一瞬戸惑うほど、ほんまに嫌そうな顔になった。
重岡
いい・・・それくらい自分でできる

そう言うと箸をゆっくり握ってハンバーグを切り分ける。



でも、掴もうと思っても全然力が入ってなくて、掴んでは落とすの繰り返し。


重岡
・・・なんやねん・・・もうっ・・・
泣きそうなしげは、やればやるほど手は疲れて力が入らなくなっていく。


ただ、箸を握ってるだけやのに息を荒らすしげの背中をさすって、「やったるから」ってハンバーグを口元に持って行ってあげた。



嫌そうやったしげは、ゆっくり食べて、ごくんと飲み込んで、少しだけ微笑んだ。




重岡
・・・おいしい
中間
ほんま!?良かった!

でも、しげは1口だけ食べると、横になってしまった。


「もういらんの?」そんな言葉は言えなかった。



横になったしげは、唇を噛んで泣きそうやったから。




背中をそっとさすってあげたら、しげは俺の手を避けるように体を動かして。

やから顔が見えるほうに回ってしゃがんだ。
中間
なぁ、俺を誰やと思ってんねん、お前がいっつもバカにしてる淳太君やろ?
なに泣きそうになってんねん。
そう言うと、
重岡
なにが淳太君じゃ、ボケ
あぁ!?
中間
お前何やねん、泣いたり怒ったりめんどくさい奴やなぁ。
そう言って笑うと、しげはこっちを見てふふっと笑ってくれた。




しげ、お前さ、ほんまにいろいろ考えすぎやで。




しんどいとこやって見せたくないんやろうし、せっかく作ってくれたものを1口しか食べられへんのも嫌なんやろうし。

それがしげなんやって分かってはいるものの、もうちょっと甘えてくれてもええのになって、思う。