プリ小説

第31話

濱田side
何度も何度もドアを開けようとして10分、やっと決心してドアを開けた。





ドアを開けたら、ベッドの上のしげと、ぱちっと目があった。



何とも気まずくなった時、しげがさっきみたいにふにゃっと笑った。




重岡
照史君・・・どかしてや・・、重い・・・
笑うしげの腕を見ると、泣いたまんま眠ってしまったらしい照史が乗っかってた。
濱田
あ~・・重いやんか、も~・・
そう言いながら照史を抱えてソファに寝かせて毛布を掛ける。



濱田
・・だい・・じょうぶ・・?
気まずい空気のまま、そう言ってしげを見ると、しげは困ったように笑った。
重岡
・・腕・・痛い
濱田
え!!
慌てて隣にしゃがんで腕をさすった。
濱田
もー、あいつ・・・
そう言いながら腕をさすってる時、もう片方の手が、布団をぎゅっと握ってることに気付いた。




気まずいのが、



俺だけなはずがない。






あんなこと言われて、平静装って笑えるはずがない。





濱田
・・・ごめんな・・・しげ・・

俺は何も分かってないのに、そう言おうとした時、
重岡
いいの
そう遮られて反射的に顔を上げると、



しげは不器用に笑ってた。


重岡
濱ちゃんの言ったことは正しいもん。

屋上にはよお脱走してたけど・・おとんにも先生にも、怒られてた。

でも、濱ちゃんほどに怒鳴られたことはないけどな?
ふふっと笑うしげに、「そう・・やんな」と頭を掻く。
重岡
でも、それでええの。
たまにはきつく言われへんと、俺、聞かれへんタイプやから。



「例えそうだったとしても」

そう言って、どうしようもなくなってしげから目をそらす。
濱田
あんなこと言うんは間違ってる。

何回もお前のこと傷つけて・・・ほんま情けないよなぁ・・・

言いながら目の前が歪んで慌ててぎゅっと涙を拭った。



重岡
そんなんで傷つくほど、俺やわじゃないで



響いた声に顔を上げたら、しげはいたずらっぽく笑ってた。





何度も何度もしげに救われて、


何度も、こんな俺を許してくれる。




しげ、



お前はほんまに、




ほんまに強い奴やな。

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みかん
みかん
WESTの太陽みたいなしげがだいすき。  くいだおれ太郎くんが大好き田舎の関西人