プリ小説

第18話

濱田side
ー「濱ちゃん、どこにおるん・・?」


久しぶりの検査はかなり辛かったみたいで、望はそう言ったらしい。



照史が申し訳なさそうに病室に入ってきて、「望が泣いてる」そう言われた時は動揺して、ダッシュで望の所に行ってやりたいと思った。



でも、ぎゅっと握られた手を、離すことなんてできなくて。
濱田
・・・ごめん・・、今はしげのそばにおってやりたい。
そう言うと、照史は「でも・・」と頭を掻いた。



望が俺を慕ってくれてるのも、

望が俺には甘えやすいことも、


ちゃんと分かってる。


望が辛いんならそばにおってやりたいし、望が俺にそばにいてほしいと願うんなら、そばにおってやりたい。




でも、



しげの涙と、伸ばされた手がよぎる。


傍にいてほしかったのに、俺はいてやれなかった。








重岡
・・・行ってきてや


ふいに響いた声に、はっとしげを見ると、しげは握る手の力を弱めた。
重岡
望には今、濱ちゃんが必要やねん。濱ちゃんじゃないと。
「でも」そう言おうとする前に、しげは手を離した。

重岡
行ってきてや。

そんでさ、伝えてほしいねん、大丈夫やって。
ね?と微笑むしげに、背中を押されるように病室を出た。

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みかん
みかん
WESTの太陽みたいなしげがだいすき。  くいだおれ太郎くんが大好き田舎の関西人