第6話

届けたい。チョコレート*°
96
2018/02/01 10:01
瀬戸くんのバレンタインのイベントまであと少し。
昨日の夜、思い付いてしまった。

バレンタインのチョコレート、瀬戸くんに作りたい!

そして、渡したい!!

まぁ、イベントの注意点のところに、「個人的なプレゼントは受け取れません。」って書いてあったけど、一応持ってってみればいい話だし?
山川さな
なお~
いいこと思い付いちゃった!
谷口なお
なになに?
さなの言うことはだいたい分かるけど…
山川さな
瀬戸くんにバレンタインのチョコ渡すことにしたの!
谷口なお
はぁ?
それって、ほんとに渡せるの?笑
山川さな
渡せないかもだけど、持ってくだけ持ってってみる。
まぁ、渡したいのが本心だけど。
谷口なお
そんな真面目に語られても…
まぁ、いいんじゃない?
山川さな
よし!
こうなったら、作戦会議だ!
谷口なお
1人で会議して。
じゃあね~✋
山川さな
あっ、なおっ!
なおは冷たいように見えるけど、本当は優しいんだ。
高校に入って、話す人がいなかった私に、最初に声をかけてくれたのがなおだった。

きっとなおは、私を応援してくれてる!

だから、頑張ろう!

とか思って、別にそんなこと思ってなかったりして💦笑
家に帰って、どんなチョコがいいか考える。

瀬戸くんは、どんな味が好きかな?

どんな形が可愛いかな?

どうしたら、私の想いが伝わるかな?

俳優に対して、こんなに本気になってる変な人かもしれないけど、どうしても渡したい。😣


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山川さな
あのっ!
これ、どうぞ!
瀬戸健太
ありがとう!
そう言って瀬戸くんは、最高の笑顔で笑いかけてくれるんだ。


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わぁ~、また妄想してた…
こんな妄想してたら引かれちゃうって分かってる。
でも、私はこういう人なんだから、しょうがない!

現実になれ。

そんな私の願いが叶う日が来る確率は、きっと相当低いんだろう。

それでも、信じてる。

私にいつも元気をくれる瀬戸くんに、ありがとうのチョコレートを渡したい。



あなたは、私が友達と上手くいかなくて辛かった時、唯一の心の支えになってくれた人だったから。

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