紫耀side
時計を見ると、午前3時...
かなり早く目覚めちゃったな...
なにか、俺たちとは別の吸血鬼の気配がする...
それと、嫌な予感も...
ダダダダ...
バンッ
あなたはあの時の吸血鬼におさえられていて服も乱れていた
首筋からは血が、
ボコッ
バタッ
力いっぱいぜんを殴った
ぜんは開いていた窓からにげていった
乱れた服を直しながら問いかけると
ジュルッ...ペロッ
バタバタ
バンッ
ぜんを殴った時の大きな音でみんな起きちゃった
事情を説明すると、
みんなは深刻な顔をした
ギュッ
玄樹が抱きしめると安心からかあなたは泣き出した
みんながいなくなると、俺は優しくでも強くあなたを抱きしめた
腕の中で小さく震えるあなたがとても愛おしく思えた、
俺がちゃんと守らないと...
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!