だめだ...
あなたパニックで俺の声も聞こえてない
仕方ない...
落ち着かないあなたを抱きあげようとしたその時、、
ギィィ...
扉の開く音がして、そちらを見ると、、
瞳の色が真っ赤で、身長も高い
明らかに強そうな吸血鬼が立っていた
こんなやつ相手に勝てるわけない。
そう思った俺はあなたを連れて窓から逃げようとした
あなたのからだを引き寄せようとすると
グィッ...
吸血鬼から先を越されてしまった
吸血鬼はあなたの細い首に噛み付くと
抵抗されないよう痺れがある毒を入れた
あなたは力が抜けて崩れるように
吸血鬼に抱かれた
必死に吸血鬼に殴りかかろうとすると
自分より一回り大きい吸血鬼は片手で払いのけてきた
バタッ...
払いのけられた勢いで置いてあったソファーに頭を打ってしまった
遠のく意識、
視界が薄れていく中
ぐったりしたあなたを抱えて
吸血鬼が窓から出ていくのが見えた
あなた、、守れなくてごめん...。
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☆が100達成に引き続き、♡も1000達成しました!!
ありがとうございます🥰
引き続きこの作品をよろしくお願いします♡♥︎
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!