第2話

Hoshi
356
2021/05/18 23:42












ホシ
ホシ
✉️体調が悪くなったらすぐに俺に言うこと!




そういうスニョンの言葉を思い出して、
必死に周りを見渡してスニョンのことを探す。




体育祭。

日光のせいですぐに貧血になっちゃう私には
すごく嫌いな行事だけど
スニョンは体育委員で一生懸命頑張ってて
その姿を見れるからまだいいかなって思ってたんだけど



やっぱり体は心と比例しなくて
もういつ倒れてもおかしくないかなぐらいまで限界。













.
あ、スニョン.....!
ホシ
ホシ
ん?あなた?



ハチマキ巻いて腕まくりしてるスニョン。

いつもかっこいいけど今日は特にかっこいい。






.
あ、あのさ....ちょっと.....
.
スニョンせんぱーーい!



私の声はかき消されて、
スニョンのことが好きな後輩たちで溢れかえった。



スニョン目当てで体育委員になる子ももちろん
少なくないわけで、
みんなスニョンに話しかけるので必死。







ホシ
ホシ
どした?
.
縄重くて、一緒に運んでもらえませんか?
ホシ
ホシ
あ、えっと......
.
大した用じゃないから行ってきていいよ?
ホシ
ホシ
ごめん!
また後で声かけて!
.
うん、頑張ってね






スニョンは人混みの方に消えていって
私はその反対の日陰のあるところに腰を下ろす。



頭はぐるんぐるんするし
体は重いし暑いしどうにかなっちゃいそう、、










ウジ
ウジ
あれ、あなたじゃん
.
あ、ジフナ....
ウジ
ウジ
まって、顔真っ赤
.
きつくて.....
ウジ
ウジ
立てる?きつい?



ジフナに体を支えられながら立ち上がれば
一気に視界が歪む。




ウジ
ウジ
すぐ保健室行こ、連れてくから
.
ごめん、ありがと....
ウジ
ウジ
いいって、






ジフンに連れられて、
保健室のベット。
保健室は冷房が効いてて涼しいし
さっきよりも体は楽。





.
ジフナ、戻って平気だよ、
先生いるし
ウジ
ウジ
わりぃ、俺も種目あって
.
うん、頑張ってきてㅎ
ウジ
ウジ
またなんかあったら呼べよ
.
うん〜





保健室から出てくジフンを見つめて目を閉じる。



























Hoshi side










一通り仕事も終わったし、
なんかさっき用があったみたいだしあなたのところに
っておもったんだけど
クラス席にもあなたは座ってない。







ホシ
ホシ
ウォヌや!
ウォヌ
ウォヌ
ん?
ホシ
ホシ
あなたどこにいるか知ってる?
さっきっから探してるんだけど見当たらなくてさ
ウォヌ
ウォヌ
え、あなたなら保健室に運ばれてったけど
ホシ
ホシ
は、
ウォヌ
ウォヌ
スニョンとっくに知ってるかと思ってた
ホシ
ホシ
やば。





あの時こえかけたのは具合が悪かったからで、


ああなんで俺気がつかなかったんだろ
最低。本当俺って最低。








急いで保健室に入ればベットで寝てるあなた。







.
んぅ....スニョン....?
ホシ
ホシ
あなたごめん、俺、
約束したの俺の方なのに、ほんとに
.
スニョンは悪くないよ.....、
私の体が丈夫じゃないのが、
ホシ
ホシ
そんなことない、
本当にごめん、1番大切なのはあなたなのに
.
その気持ちだけで充分だよ
ありがとうね
ホシ
ホシ
声かけてきたとき、きつかった?
俺仕事行っちゃってほんとごめん、
.
ううん、スニョンの仕事だから全然いいんだよ
本当にお疲れ様
ホシ
ホシ
体どう?まだきつい?
.
ううん、今はだいぶ楽だよ
.
スニョンリレーまであとどれくらい?
選抜リレーアンカーでしょ?
ホシ
ホシ
うん、そうだけど、
体きついんだったらここで休んでててもいいよ
.
ゴールで私が待ってないとㅎ
スニョンは走れないでしょㅎ
ホシ
ホシ
じゃあ、俺と一緒に行こう
あと20分ぐらいあるから一緒に休んでいよ?
.
仕事いいの?
ホシ
ホシ
今はあなたの面倒を見るのが仕事かなㅎ
.
何それㅎ







そのあと一緒に休んだあと
リレーをゴールで待つ。



さっきより全然体も楽で、スニョンの走っている姿が
とてもカッコよくて
体調をもとに戻してよかったなって









ホシ
ホシ
あなたがいたから1位取れたのかな?
.
うん、おめでとう!



そう言って抱きつけば
顔を赤くしてるスニョン。





ホシ
ホシ
ちょ....///
ホシ
ホシ
みんな見てるよ...?
いつも嫌がるじゃんか...//
.
ん〜、今日は特別ね!ㅎ



そういえばもっと強く抱きしめ返してくる。

いつもは恥ずかしいから嫌なはずなのに
あんなにかっこいいスニョンを見た後
誰にも取られたくない気持ちもあってか、
全然嫌な気持ちなんてなくて



むしろ嬉しい気持ちでいっぱい。










ホシ
ホシ
はあ....好き....本当に好き...
.
私も好き〜
ホシ
ホシ
え、あなたが好きって言った....!?
.
なに〜?私だって好きぐらい言うし!
ホシ
ホシ
ダメだ俺もう、心臓もたない....









この光景を一部始終録画していたウォヌが


そのあとスニョンにこの動画を送って
毎朝ニヤニヤしたスニョンを電車で見るのも
もう日課になってきたけど

もう3ヶ月経ったよ?気持ち悪いよ?








.
スニョン、流石に気持ち悪い、
ホシ
ホシ
え!だってあなたあれから
自分からハグも好きすらも言わないじゃんか!
ホシ
ホシ
それが悪い〜、
俺は散々言ってるのに








目を細めて笑うスニョン。


この笑顔が本当に大好き。











.
スニョン好きだよ








望むんだったら何回でも言うよ。











やっぱり恥ずかしいから

ちょっとだけしか言わない!!ㅎ
















END

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