第9話

9.ヴィラン連合
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2024/01/10 04:33
 
あなた:ここ...BAR?



死柄木弔:うん。









死柄木弔:ただいま



黒霧:お帰りなさい。死柄木弔。



   と...お客様ですか?



死柄木弔:昔話したろ。あなた。



黒霧:ほう、貴方があなたさんですか。



あなた:はじめまして。



   雷天あなたです。



黒霧:私は黒霧と申します。



死柄木弔:先生



     連れてきたよ



あなた:先生...?



オール・フォー・ワン:こんにちは



あなた:こ、こんにちは



オール・フォー・ワン:弔、話してくれるかい?



死柄木弔:...いいのか?



オール・フォー・ワン:ああ。



死柄木弔:ここは......ヴィラン連合。



あなた:...ヴィラン連合?



死柄木弔:ヴィラン連合に入ってほしい。



あなた:ヴィラン...か...、



   ちょっと考えるね。



死柄木弔:うん。



あなた:またね。



死柄木弔:うん。









あなた:...爆発...?



   商店街...。









ヘドロヴィラン:う"〜



デステゴロ:子供を人質に?



      卑劣な!



      フン!



ヘドロヴィラン:うっ



デステゴロ:何だこりゃ



      つかめねぇ



ヘドロヴィラン:いやっ



プロヒーロー:デステゴロ!



スラッガー:やべ



プロヒーロー:な...



ヘドロヴィラン:へっ俺に近づくんじゃねぇ



爆豪勝己:うう



     うおお



     こんなドブ男に



     俺が飲まれるか!!



     こんの...



あなた:ッ!



   勝己!



   ダッ!



デステゴロ:うわ...く...


      !



      危ない!入るな!



バックドラフト:危険だぞ!戻れ!



ヘドロヴィラン:えれえ力



        こりゃ大当たりだぜ



        この個性と力ならば



        やつに報復できる!!



あなた:勝己!



爆豪勝己:あなた...



プロヒーロー:バカ!戻れ!



あなた:やだ!離して!



プロヒーロー:危険だから!



あなた:個性の相性が悪いからってなんで助けないの!



   勝己すごく辛そうにしてる!



プロヒーロー:戻れ!



あなた:"能力強化"



   ダッ



プロヒーロー:止まれ!



あなた:"重力増加"



   勝己!



   手を握って!



爆豪勝己:あなた...!!!



あなた:"重力軽減"



   ガシッ



   掴んだ!



ヘドロヴィラン:どけ!



あなた:"能力強化"



   っだ!!!



   うあっ!、



爆豪勝己:うぐっ、!



     う...うう...



あなた:ぁう...ッ!



   (私まで...飲み込まれる...ッ!)



緑谷出久:ハッう...



     ダッ



     うぅ...!えいっ!



デステゴロ:バカ野郎



      止まれ止まれ



あなた:出久...!?



ヘドロヴィラン:ガキ...



爆豪勝己:デク...?



ヘドロヴィラン:爆死だ



あなた:"重力軽減"



ヘドロヴィラン:ハッ!?



緑谷出久:うう...



爆豪勝己:っは



あなた:ッ!



緑谷出久:かっちゃん!あなたちゃん!



     ぐぅ!



あなた:出久!



爆豪勝己:なんでてめぇらが...



あなた:足が勝手に



緑谷出久:なんでって分からないけど



あなた&緑谷出久:君が助けを求める顔してた



爆豪勝己:やめ、ろ...



ヘドロヴィラン:もう少しなんだから



        邪魔するなぁ!!



デステゴロ:ムダ死にだ



      自殺志願かよ!



あなた:"能力強化120%"



   っだぁ!!!



爆豪勝己:ハッ!



あなた:勝己!出久!逃げるよ!



   掴まって!



爆豪勝己&緑谷出久:オウ!/ああ!



あなた:ダッ



   ヒュンッ



爆豪勝己&緑谷出久:速ッ



あなた:ふっぅあ、



オールマイト:本当に情けない



夢主&緑谷出久&爆豪勝己:ハッ



             オールマイト...



オールマイト:緑髪少年に諭しておいて



       己が実践しないなんて



       プロはいつだって命懸け



ヘドロヴィラン:オールマイト!!



オールマイト:デトロイトスマッシュ!!!



Mt.レディ:うう...う...



プロヒーロー:うう...









一般人:お...



    雨?



    まさか今の風圧で...



    上昇気流が発生して



デステゴロ:ハッ!?



      雲を作ったのか



一般人:おいおいおいおい



    右手1本で天気が変わっちまった



    すげぇこれがオールマイト









シンリンカムイ:まったくむちゃにもほどがある



デステゴロ:君たちが危険を冒す必要は



      全然なかったんだ



あなた:(個性の相性が悪いからって戦わなかったくせに、なにがヒーローだよ。)






『私と出久はヒーローたちにものすごく怒られた』




『逆に勝己は称賛された』







プロヒーロー:すごいタフネスだ



       それにその個性



       プロになったら



       ぜひうちの事務所に来てくれ



       君なら優秀な



       相棒(サイドキック)になれる!







『私はこの時に知った。ヒーローとは...』







あなた:(あ!)



   オールマ...い...?



オールマイト:君がいなければ



       君の身の上を聞いていなければ



       口先だけの偽筋となるところだった



       ありがとう、



       緑髪少年。



あなた:...出久?



緑谷出久:そんな...そもそも僕が悪いんです。



     仕事の邪魔して



     無個性のくせに生意気なこと言って



オールマイト:そうさ



       あの場の誰でもない



       小心者で無個性の君だったから



       私は動かされた



緑谷出久:え...



あなた:...。



   (どういうこと?)



オールマイト:トップヒーローは



       学生時から逸話を残している



       彼らの多くが話をこう結ぶ



       "考えるより先に体が動いていた"と



緑谷出久:ああ...



     う...く..フッ...く...



あなた:...。



オールマイト:君もそうだったんだろ?



あなた:...。




『ヒーローとは...』




緑谷出久:うん



オールマイト:君はヒーローになれる



あなた:...。




『ヒーローとは......』




緑谷出久:く...



オールマイト:君なら私の力



       受け継ぐに値する



あなた:受け継ぐ...?




『ヒーローとは.........』




緑谷出久:あ...



     え?



     ち、力を受け継ぐ?



オールマイト:ハーッハッハッハッ



       なんて顔をしてるんだ



       提案だよ本番はここからさ



       いいかい少年



       私の力を



       君が受け取ってみないかという話さ



あなた:...?



オールマイト:私の力の話だ少年



緑谷出久:あ...



オールマイト:写真週刊誌には



       幾度も怪力だのブーストなのと書かれ



       インタビューでは常に



       爆笑ジョークで茶を濁してきた。



       平和の象徴オールマイトは



       ナチュラルボーンヒーローで



       なければならないからね



       だが少年 君に真実を伝えよう



緑谷出久:あ...



オールマイト:私の個性は聖火のごとく



       引き継がれてきたものなんだ



あなた:...?引き継がれてきたもの...?




『ヒーローとは............』




緑谷出久:引き継がれてきたもの?



オールマイト:そう



       そして次は君の番ということさ



緑谷出久:ちょ...ちょっま...待ってください



     オールマイトの個性は確かに



     世界七不思議の1つとして



     喧喧囂囂と議論されてきましたよ



     ネットじゃ見かけない日はないくらいに...



     でもあの...個性を引き継ぐって



     それはちょっと意味が分からないというか



     そんな話今まで聞いたこともないし



     議論の中でも推測すらされていないわけで



     それはなぜってつめり有史以来



     そんな個性は確認されていないから...



     っていうかそもそも...ブツブツブツブツブツ



オールマイト:ナンセンス!



緑谷出久:な?



オールマイト:私は隠し事は多いがウソはつかん



       力を譲渡する力



       それが私の受け継いだ個性



       冠された名は"ワンフォーオール"



緑谷出久:ワンフォーオール...



あなた:ワンフォーオール...?




『ヒーローとは...............』




オールマイト:そう



       1人が力を培いその力を1人へ渡し



       また培い次へ...



       そうして救いを求める声と



       義勇の心が紡いできた



       力の結晶



緑谷出久:そんな大層なものなんで...



     なんで僕にそこまで...



オールマイト:もともと



       後継は探していたのだ



       そして君になら渡してもいいと



       思ったのさ



       無個性でヒーロー好きの君は



       あの場で誰よりもヒーローだった



あなた:ッ...




『ヒーローとは.........』








『..............偽善者だ』






あなた:(オールマイト...貴方は出久しか見てない...)



   (私の方が先に出てた、なのに)



   (無個性だから?私は個性が発現したから?)



   (出久が何話したかわかんないけど、)



   (出久よりも、出久よりも、私は...)



   (可哀想じゃないの?)



   ("無個性"なだけで父に殺されそうになって)



   (私を守った母は死んで、)



   (父は刑務所に終身刑。)



   (その後は親戚中をタライ回しにされて)



   (知らないくらい親戚の所にも行かされて)



   (それに比べたら...出久は...)



   (幸せでしょう?)



   (虐められただけで済んだじゃん)


   (辛い憎い苦しい痛いい)



   (オールマイト...貴方が本当にヒーローなら...)



   (私のことも見てよ...)



   (私は雄英高校ヒーロー科に行き、)



   (偽善者ヒーローを抹殺する。)



   (だから...)



   (私は人生を世界の為に使う。)



   (ヴィラン連合に.........)



   (......行こう。)









死柄木弔:答えは決まったか?



あなた:うん。私は



   ヴィラン連合に入るよ。

 
 
 【次回更新は未定です。】
 

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