さとみくんが進めてくれたお洋服屋さん。
絶対高いやつじゃん…。
ひとまずお店に入ってみると、凄く可愛いセーターがあった。
思わず見とれてしまう程の。
こんなにいいやつ着れるわけない。
それに、試着なんてしたらもう買う雰囲気になっちゃうし、、。
さとみくんは絶対気づいてる。
私があのセーター気に入っちゃったこと。
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なんか試着することになっちゃった…
どうするどうする、、
これ、羊さんの毛で出来てるのかな。
めっちゃフワフワ…
カーテンを少し開けると、さとみくんが駆け寄ってきた。
さとみくん、やっぱそういう仕事してるだけあるなぁ。
"可愛い" じゃなくて"似合ってる" って言うとこからしてモテる男だ。
まったくもう、そういうの計算して言ってるな…。
バッとカーテンを閉めて、セーターを脱ぐ。
静電気がパチパチして、冬だなぁと実感させられる。
試着室を出ると、私が持っていたセーターをさとみくんは手に取った。
さとみくんはニコッと笑ってレジに向かった。
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笑顔でレジから戻ってきたさとみくん。
嘘だ。
試着するときにはっきりと見た。
"15000円" って。
(どんくらいが高いのかわかんない。by作者)
さとみくんは私の頭をクシャッと撫でた。
そのあとはクレープ食べたり色々見た。
(雑とか言わないで)
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。