第6話

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2022/09/19 07:29


当真「そんじゃ解散な~鋼はあなたのこと送ってやれよ。」




村上「ああ。」

『え、ちょ、いいって!もう遅いし、申し訳ないよ!!』


既に時計の針は9時を回っていた




玉狛と鈴鳴じゃ帰る道も反対方向だし、それはさすがに申し訳ない。


村上「それじゃあ尚更だろ?夜遅くに女性だけじゃ危ない。」


『いや...でも、私コンビニとかも寄らなきゃだし...』


村上「それなら俺も付き合うよ。」



どこまで優しいのだろう、村上くんは...



『ん"んーわかった!お言葉に甘えさせていただきます...!』


村上「うん、よし。それじゃあ帰ろう、白鷺。」


『うん、ありがとう。』



結局私は、彼の優しさと好意に甘えることにした。




玉狛の基地の方へ歩いてしばらくすると、コンビニが見えてくる



『ごめんね~、コンビニまで付き合わせちゃって....』


村上「いや、平気だ。白鷺のことだから、遠慮してて食べ足りなかったのだろう?」


『あはは、じゃないとカゲのお店赤字だよ~』


私は副作用サイドエフェクトの影響で、昔からよく食べる体質だった。



でもまぁ、大食いのテレビに出るような、たくさん食べれる人たちと同じなんだなぁーって思ってたから別に不思議となんとも思わなかったんだけど...


ボーダーに入ってサイドエフェクトだと知った時は、よく食べる体質のことも、人並外れた身体能力のことも全部納得だったよね。


村上「ははっ、確かに赤字は大変だな。もうかげうらのお好み焼きが食べれなくなってしまう。」



『でしょー?あ、そうだ!』


私は買い物かごにポンポン食べ物を放り込みながら、村上くんに聞いた


村上「ん?」


『村上くん、今日玉狛ウチ泊まってく?一緒にお菓子パーティーしようよ!』


村上「ウチ...ははっ、それは玉狛の人に迷惑だろう。嬉しいけど、遠慮しておくよ。」



あー、まぁ断られちゃうよね...

『別に迷惑だなんて思わないよ~むしろ、大歓迎だけどなぁ...』


村上「んー、あ、なんなら鈴鳴ウチ来るか?部屋ならいくらでも空いてるぞ?」



『ふふ、それは、いい案だけど...来馬先輩達に申し訳ないよ。』


村上「そうか、お互い様だな。」


『だね、』


私は大量に食料を入れられたカゴをレジに持っていき、お会計を済ませた。



村上「袋、俺が持つよ。」


『そう?ありがとう、じゃあ、1つお願い。』


さりげなく、荷物を半分持ってくれる..




『(村上くん優しいなぁ...)』


今日何回彼のことを優しいと感じただろうか...


『(お好み焼き食べてた時もさりげなくお冷渡してくれたしなぁ..)』




しばらくランク戦の事だとか、学校のことだとか、何気ない日常のことを話していると、基地はもう目の前に見えてきた。


『それじゃあ、そろそろ。村上くん、送ってくれてありがとう、あと...荷物も。』


村上「どういたしまして、明日は...その、本部来るか?」



『うん!明日は遊真くん達のランク戦あるの!ほら、荒船くんとこと諏訪さんのところ。』


村上「荒船...?そう..か..わかった、また明日本部で会おう。それと、その...もし時間あれば、手合わせもして欲しいって言うか...」


『お、模擬戦!?いいね~やろう!最近太刀川さんに散々付き合わされてたから、孤月の腕もまた上がってきたよ!』



村上「そうか...!それは楽しみだな。」


『うん!それじゃあ、また明日!おやすみなさい。』


村上「ああ、また明日。おやすみ。」



___next⤵︎ ︎






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お好み焼き回の鋼くんに惚れないやついる!?




遊真に「火傷するなよ」ってお冷渡すとこ!!!




好きなんだけど!!

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