第5話

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811
2019/03/18 13:20
あなたside











私、ぜんぜん













先輩のこと知らない…














てことで!











『はい!これ書いてください‼』

















永瀬「なんだよピピちゃんプロフィールって」










先輩そんなことも分からないんですか!
















先輩のこと知るために











オリジナルプロフィール作ったんですよぉ


















『あ、人に自己紹介する前に自分の自己紹介しなきゃ』



















永瀬「いやいや、頼んでねーから」














『如月あなた 16歳の高校一年!』













『んでもって、乙女座のA型!』








『今日のパンツの色は、青色!!』








永瀬「聞いてねーって、」











『あ、先輩パンツに反応した、』












『今日のブラジャーは、赤です!』














永瀬「そこは、あわせろよ」













『先輩、下着にだけ反応しますね』














永瀬「は?」

















『先輩のエッチ~』


















永瀬「てめ~の体には興味ねーよ」




















『ていうか、先輩のことも教えてくださいよ!』














永瀬「お前に教える義務はない」


















『誕生日は?』













永瀬「お前がいない年」















『星座は?』















永瀬「黙れ」













『先輩の今日のパンツの色は?』












永瀬「てめ~まじ殺されたいのかよ」














『先輩の好きな人は??』














永瀬「いるよ」












『ふむふむ、いる、と…』

















『え、いるんですか?!』















永瀬「だから、誰とも付き合わないんだよ」











『彼女ですかぁ?』











永瀬「片思いだわ、バリバリの」











『年上?年下?』












永瀬「年上」












『どこの誰ですか?』














永瀬「言わない」













『じゃあ、当てますねっ』

















『たぶん、元家庭教師で今はお兄さんの彼女とか!』












永瀬「なんでお前が知ってるんだよ」











『え、先輩それまじですか?』













『それ、辞めたほうがいいですよっ』










『100%無理です』










永瀬「お前に言われたくないわ、しかももう兄貴の彼女じゃなくて嫁だしな」












永瀬「しかも、妊娠七ヶ月だ」













『いつ産まれるんですか?』










永瀬「夏頃って言ってたな…」













『てことは、先輩そのピピちゃん2号は…』













永瀬「そうだ!姪っ子にやるつもりだ!」













『ふふふ』










永瀬「なに笑ってんだよ」













『いや、だって先輩姪っ子の誕生を喜んでる時点で、その女の人のこと吹っ切れてるんじゃないですか!』













永瀬「…」














『てことで先輩私と付き合つてくださいっ!』











永瀬「ふっ」












え、先輩今 笑った…?









永瀬「嫌だよバーカ」














先輩…










ずつと片思いしてたんですね…



















今も












辛い想いをしてるんですか…?

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