ダンッ!ダンッ!
鳴り響く銃声…
沢山の人たちの叫び声…
助けを求める哀れな叫び声…
絶望と悲しみ…
名誉と地位のために戦う者達…
私の目の前に映る小さな女の子…
沢山の人たちの命を奪う火…
ごめんね…私貴方達を助けられないよ…
私はそっち側の人間じゃない…
でも、ここで何もしなければ私もそっちに行けるのかな…?
いや、やっぱり私はこっち側の人間だったみたいだ…
ごめんなさい…
ごめんなさい…
ドンッ!
痛い…お腹の方がじわじわ温かくなる
手には真っ赤な血…
あ…撃たれたんだ…
私死ぬんだ…
でもこれで楽になれる…
意識が薄れていく中私は誰かに担がれた…
そして次目覚めた時には見たこともない白いベットの上だった…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!