第6話

# 6
2,271
2018/07/01 11:55
先生 が 居なくなって 2 日目 。
まだ 、慣れない …


いつもなら 笑顔 で 現れる 英語 の 時間 。


知らない 男 の 先生 。
永松 先生
今日 から 英語 の 
担当 になりました 。
永松 です 。
よろしくお願いします。
永松 先生 。


男 で 背 の 低い 先生 。


笑顔 も 見せないし 、つまんない 授業 。
先生 の 授業 が 聞きたい …
永松 先生
はい 、佐藤 サン 。
ここの 英文 を 日本語 に
直してください 。
あなた

え …?

永松 先生
ボケっと していましたよ 。
あなた

あ 、すいません …

永松 先生
はい 、答えてください 。
黒板 には ─────
あなた

The same place as always …

永松 先生
それを 日本語 に 。
先生 が 書いていた 言葉 。
あなた

いつもの場所で …

永松 先生
はい 。
そうです 。
解けた …
あなた

っ …

先生 の おかげ …


涙 が 出てくる 。
佐野玲於
おい 、どうした 。
あなた

先生 思い出した …

佐野玲於
そうか
ノート には 涙 の 跡 。


そこに 浮き出ているのは 前 の ページ 。
先生 の 書いた 文字 。
昨日 の 事 なのに …


ずっとずっと 遠い 過去 の 感覚 。
永松 先生
はい 、授業 終わります 。
号令 を 済ませて 席 に 着く 。
みんな は クラス の 子 や


他クラス の 子 と 話している 。


私 は 椅子 に 座って 先生 を 考える 。
あなた

先生 …

携帯 を 見つめる 。


LINE も 既読 つかないし 。


もう 、忘れられた …?
横 で 玲於 が 立ち動いた 。
あなた

玲於 、どこ行くの …?

佐野玲於
ちょっと 屋上 。
あなた

私 も いい …?

佐野玲於
別に 、いいけど 。
なんか 無償 に 外 の 


空気 を 吸いたくなった 。
佐野玲於
顔 死んでる 。
あなた

知ってる …

佐野玲於
鏡 見てこい 。
あなた

知ってるもん …

佐野玲於
笑えよ 。
そんな 顔 似合わねぇ
あなた

笑いたいけど …

佐野玲於
先生 か …
あなた

先生 の 授業 を 受けたい …

心 の 底 から 思う 。
佐野玲於
俺 が 授業 してやろっか
あなた

は?

佐野玲於
俺 、1 番 英語 得意 だから 。
あなた

まさか ~ !
玲於 授業
聞いてないじゃん 。

佐野玲於
 これ見ろ 。
見せられたのは 携帯 の 画面 で


そこには 英検 2 級 の 写メ 。
あなた

うわっ …
やば 。

佐野玲於
だろ 。
あなた

だから 、小テスト
見直さないんだ …

佐野玲於
なんで知ってるの 。
あなた

見てたから 。

佐野玲於
こわ 。
あなた

ちょ 、たまたまでしょ 。

佐野玲於
いやいや 、たまたまにしても
見てたから は 怖すぎ 。
あなた

うるさいな ~ !

なんか 、玲於 と 話してると


先生 とは 違う 居心地 。
楽しい と 思えてきた 。
あなた

ふふっ

佐野玲於
おっ 、やっとか 。
あなた

え?

佐野玲於
やっと 笑った 。
玲於 が 私 の 頬 を 優しく つねる 。
あなた

っ …/////

佐野玲於
ここ 、最高 だよな 。
見渡すと 広い 景色 。


どこまでも 続く 景色 。
あなた

うん …

佐野玲於
俺 、悩み事 とか あると
いつも ここに来てる 。
あなた

ふ ~ ん …
え 、悩み事 あるの?

佐野玲於
あ 、間違えた 。
ない 。
あなた

嘘だ 。
へったくそ 。

佐野玲於
うるせぇ 。
人 は 一つ くらい
悩み事 は あるだろ 。
あなた

なに?
聞いてあげる 。

佐野玲於
お前 に 話す ような
軽い 悩み じゃねぇ 。
あなた

なに 、私 が 軽い みたいじゃん

佐野玲於
まぁな
あなた

早く ~ !
教えて!
気になるじゃん 。

佐野玲於
教えねぇ 。
あなた

やだ!

玲於 に 近づいて 


悩み を 吐き出す のを 待つ 。
あなた

言うまで 目 離さないから 。

じとっ見る 。


次第 に 玲於 の 頬 と 耳 は


赤く なっていっている 。
佐野玲於
見んな 。
あなた

見る 。

佐野玲於
きもい
あなた

きもくない

佐野玲於
言わねぇ
あなた

言うの

佐野玲於
しつこいな
あなた

しつこいよ

佐野玲於
あぁ 、もう
しゃあねぇ 。
鬱陶しいから 。
あなた

言う気になった?

佐野玲於
この 状況 で 
ならねぇやつ いんの?
あなた

私 は 絶対 言わない 。

佐野玲於
なんだよ 。それ …
あなた

けどな ~ 。
信頼 出来る 人 なら
相談 しちゃうかな 。

佐野玲於
へぇ …
あなた

先生 とか …

佐野玲於
先生 は 当たり前だろ 。
あなた

玲於 とか …

佐野玲於
玲於 って ?
あなた

君 。

佐野玲於
君?
俺 の 事!?
あなた

他 に 誰 が いるわけ 。

佐野玲於
まさかな 。
まぁ 、さんきゅ 。
あなた

うん 。
玲於 には いろいろ
お世話 に なってるし

佐野玲於
ほんとだよ
あなた

うん …
ありがとう 。

佐野玲於
おう
あなた

んで 、玲於 。
何なの?

佐野玲於
いや 、俺 今 
いう感じ じゃ ない 。
あなた

なにそれ 。
話 が 違う!

佐野玲於
分かった 、分かった 。
玲於 は 仕方ないような 顔 で 言う 。
佐野玲於
好きな奴 の 事
思いすぎて 辛い 。
あなた

は?

佐野玲於
は?じゃねぇし 。
あなた

似合わない!
玲於 が 恋愛 って
なんか 意外だなぁ ~ !

佐野玲於
前 言わなかった?
俺 、お前 が 好きなんだけど
あなた

あ …/////

佐野玲於
何照れてんだよ 。
散々言ってきたくせに 。
あなた

ごめん 。

佐野玲於
まあ 、今 俺 の 気持ち より
お前 の 気持ち 優先 だからな
何も 言い返せなかった 。


玲於 の 優しさ が いつの間にか


私 の 心 を 満たすもの に なっていた 。
玲於 を 好きになったら 忘れられるかも …


いつまでも 先生 を 引きずってちゃ


いけないよね …
玲於 めっちゃ いい人 だし …


外見 は かっこいいけど ちょっと


話しかけずらい 感じだけど 。


中身 は めっちゃ いい人 で …
あなた

いいよ …

佐野玲於
は?
何が?
あなた

私 、玲於 が 好き 。
好きに なってたよ 。

佐野玲於
別に 、無理 に
合わせなくて いいから 。
なんか 気まづいし 。
あなた

無理なんかじゃない 。
だって 、玲於 の 良さ
いくつも 話せるし …
玲於 が いなきゃ 私 は
今頃 、何してたかなって
よく 考える。
それほど 、玲於 が 必要 って 事 。

佐野玲於
そうか …
嬉しいわ 。
恋 が 叶う って
こんなに いいもんなんだな 。
玲於 が 笑った 。


初めてかな 。


不意 にも ドキッと してしまった 。
あなた

でしょ 。

佐野玲於
あなた 、俺 と
付き合ってほしい 。
あなた

うん!

玲於 に 飛びついた 。
佐野玲於
すげぇ 嬉しい 。
こんな 玲於 も いつも 側 で


見れるんだ 。


ちょっと 、楽しみ 増えたな 。

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