先生 が 居なくなって 2 日目 。
まだ 、慣れない …
いつもなら 笑顔 で 現れる 英語 の 時間 。
知らない 男 の 先生 。
永松 先生 。
男 で 背 の 低い 先生 。
笑顔 も 見せないし 、つまんない 授業 。
先生 の 授業 が 聞きたい …
黒板 には ─────
先生 が 書いていた 言葉 。
解けた …
先生 の おかげ …
涙 が 出てくる 。
ノート には 涙 の 跡 。
そこに 浮き出ているのは 前 の ページ 。
先生 の 書いた 文字 。
昨日 の 事 なのに …
ずっとずっと 遠い 過去 の 感覚 。
号令 を 済ませて 席 に 着く 。
みんな は クラス の 子 や
他クラス の 子 と 話している 。
私 は 椅子 に 座って 先生 を 考える 。
携帯 を 見つめる 。
LINE も 既読 つかないし 。
もう 、忘れられた …?
横 で 玲於 が 立ち動いた 。
なんか 無償 に 外 の
空気 を 吸いたくなった 。
心 の 底 から 思う 。
見せられたのは 携帯 の 画面 で
そこには 英検 2 級 の 写メ 。
なんか 、玲於 と 話してると
先生 とは 違う 居心地 。
楽しい と 思えてきた 。
玲於 が 私 の 頬 を 優しく つねる 。
見渡すと 広い 景色 。
どこまでも 続く 景色 。
玲於 に 近づいて
悩み を 吐き出す のを 待つ 。
じとっ見る 。
次第 に 玲於 の 頬 と 耳 は
赤く なっていっている 。
玲於 は 仕方ないような 顔 で 言う 。
何も 言い返せなかった 。
玲於 の 優しさ が いつの間にか
私 の 心 を 満たすもの に なっていた 。
玲於 を 好きになったら 忘れられるかも …
いつまでも 先生 を 引きずってちゃ
いけないよね …
玲於 めっちゃ いい人 だし …
外見 は かっこいいけど ちょっと
話しかけずらい 感じだけど 。
中身 は めっちゃ いい人 で …
玲於 が 笑った 。
初めてかな 。
不意 にも ドキッと してしまった 。
玲於 に 飛びついた 。
こんな 玲於 も いつも 側 で
見れるんだ 。
ちょっと 、楽しみ 増えたな 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!