第4話

# 4
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2018/06/27 11:22
どういうこと 。


理解 できない 。
あなた

嘘 だよね …?

佐野玲於
この 状況 で 嘘 付けるかよ 。
あなた

そんなの …
信じられない 。

昨日 まで 2 人 で  " だいすき " って


言い合ったり 、笑いあってたのに …?


そんなの 、おかしいよ 。


ずっと 、一緒 だと 思ったのに …
佐野玲於
おいっ!
どこ行くんだ …!
私 は 走り出していた 。
先生 の 居る 所 へ 。
校長室 の 前 に 来た 。


中 では 声 が 聞こえる 。
校長先生
片寄 クン 。どうするんだ 。
貴方 の 不十分 な 意識 で
これからが ある大事 な 生徒 の
未来 を 奪って しまうかも
しれないんだ 。
片寄涼太
はい …
本当 に 申し訳なく
思っています… 。
僕 の 意識 が 足りなくて …
こんなの 、おかしい 。


私 、先生 と いられて 幸せ だったよ ?


何も 、迷惑 じゃ なかったし


私 の 未来 は きっと 虹色 に 輝いていた 。
校長先生
生徒 には 何かしら 罰 を
与えなきゃ いけないことは
分かってるね …?
片寄涼太
それは やめてください 。
佐藤 は 関係 ありません 。
僕 の 不十分 な 意識 の
せいなので 。
校長先生
なら 、どうするんだ 。
片寄涼太
ぼ 、僕 が この 
学校 を 辞めます 。
ダメ 。


絶対 、ダメだよ 。


私 先生 無しじゃ 行けてけない 。
佐野玲於
はぁ …
おい 、
あなた

さ 、佐野 クン …
私 ダメだよ …
先生 いないと 。

佐野 クン が 来てくれて 私 に 近寄ってくる 。
佐野玲於
 仕方ねぇ 。
あなた

だって …!
私 の せい で 先生
辞めるんだもん 。
それだったら 私 が
罰 うける!!!

校長室 の ドア を 勢いよく 開けた 。
片寄涼太
佐藤 …!!
校長先生
佐藤 サン 。
あなた

そんなの 、ダメです 。
私 が ちゃんと 罰 受けます 。
先生 だけには
背負わせたくないです 。

校長先生
でもな 、罰 と言っても
そんなに 甘く
考えちゃ ダメだ 。
退学 も 有り得るぞ 。
退学 …
あなた

でも …!

片寄涼太
佐藤 。
先生 の 声 。


それだけで 泣きそう 。
あなた

はい …?

片寄涼太
罰 受けてくれるんだな …
校長先生
おいっ!
片寄 クン!
あなた

はい …!

片寄涼太
なら 、俺 を この 学校 を
辞める 事 受けいれて 欲しい 。
あなた

そんなこと出来ません …!!

片寄涼太
お願いだ 。
先生 は 私 の 手 を 握りしめる 。


力 の こもった 手 で 。
こうやって 触れ合えるのも 最後 。
あなた

っ …
は 、はい …

嫌だ 。
片寄涼太
ありがとう 。
絶対 、嫌だ 。
あなた

でも …

片寄涼太
ありがとう 。
あなた 。
こうやって 名前 も


呼んでくれる の最後 なの …?


もっと 、もっと …!!!
あなた

先生 …

片寄涼太
元気 でな 。
先生 は 外 に 向かう 。
片寄涼太
 失礼しました 。
先生 の 目 は 軽く 充血 していて ────
あなた

せんせっ …

校長先生
仕方ない 。
退学 までの 罰 を
認める だけで
済ませてくれた 。
そんなの 、私 は 望んでない …!!


退学 に なったって いい!


先生 と 一緒 に いられるなら !
悲しくって 。


寂しくって 。


先生 の 笑顔 が 蘇る 。


私 は 耐えきれなくなって 飛び出した 。
佐野玲於
おまっ …!
待ってくれていた 佐野 クン 。


けど 、ごめんね 。


私 、今 それどころ じゃ ない 。
屋上 に 来た 。
大きく泣いた 。


恥ずかしいほど 。


大きな声で 。
あなた

先生 、嫌だよ …
私 ダメだよ 。
生きていけない 。

もう 、絶望 の 絶頂 。
佐野玲於
泣くな 。
あなた

へ …?

佐野玲於
お前 に とって 俺 が
あいつ の 代わり に なるか
分からない 。
けど 、側 に いてやる 。
お前 が 笑えるまで 。
一応 、彼氏?だし 。
あなた

佐野 クン …

なんで 今 そんなに 優しくするの …
あなた

うっ…
寂しいよ …

佐野 クン が 私 を 抱きしめた 。
佐野玲於
分かったから 。
背中 を さすってくれた 。


その 手 は 暖かくて ─────
あなた

佐野 クン ありがとう 。

佐野 クン の 優しさ に


少しだけ 触れた気がする ──────

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