どういうこと 。
理解 できない 。
昨日 まで 2 人 で " だいすき " って
言い合ったり 、笑いあってたのに …?
そんなの 、おかしいよ 。
ずっと 、一緒 だと 思ったのに …
私 は 走り出していた 。
先生 の 居る 所 へ 。
校長室 の 前 に 来た 。
中 では 声 が 聞こえる 。
こんなの 、おかしい 。
私 、先生 と いられて 幸せ だったよ ?
何も 、迷惑 じゃ なかったし
私 の 未来 は きっと 虹色 に 輝いていた 。
ダメ 。
絶対 、ダメだよ 。
私 先生 無しじゃ 行けてけない 。
佐野 クン が 来てくれて 私 に 近寄ってくる 。
校長室 の ドア を 勢いよく 開けた 。
退学 …
先生 の 声 。
それだけで 泣きそう 。
先生 は 私 の 手 を 握りしめる 。
力 の こもった 手 で 。
こうやって 触れ合えるのも 最後 。
嫌だ 。
絶対 、嫌だ 。
こうやって 名前 も
呼んでくれる の最後 なの …?
もっと 、もっと …!!!
先生 は 外 に 向かう 。
先生 の 目 は 軽く 充血 していて ────
そんなの 、私 は 望んでない …!!
退学 に なったって いい!
先生 と 一緒 に いられるなら !
悲しくって 。
寂しくって 。
先生 の 笑顔 が 蘇る 。
私 は 耐えきれなくなって 飛び出した 。
待ってくれていた 佐野 クン 。
けど 、ごめんね 。
私 、今 それどころ じゃ ない 。
屋上 に 来た 。
大きく泣いた 。
恥ずかしいほど 。
大きな声で 。
もう 、絶望 の 絶頂 。
なんで 今 そんなに 優しくするの …
佐野 クン が 私 を 抱きしめた 。
背中 を さすってくれた 。
その 手 は 暖かくて ─────
佐野 クン の 優しさ に
少しだけ 触れた気がする ──────
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。