第5話

# 5
2,414
2018/06/29 10:33
やっと 、落ち着いたし 教室 に 戻ろう 。
あなた

佐野 クン ありがとう 。

佐野玲於
別に 。
あなた

素直 じゃ ないね 。

佐野玲於
てかさ
あなた

うん

佐野玲於
佐野 クン って
うざいんだけど 。
あなた

うざい …?

佐野玲於
う 、ウザイっていうか
や 、やめて欲しい …
あなた

どういうこと?

佐野玲於
苗字 で 呼ばれたくない 。
これが 、佐野 クン の 本音 …?
あなた

なら 、玲於 …?

佐野玲於
もう 、いい 。
いちいち 聞くなよ 。
佐野 クン は 屋上 から 出ていこうと する 。
あなた

玲於!

 呼んでみた。
佐野玲於
な 、なんだよ …/////
早く 、行くぞ …
照れてる …


可愛い 。


ツンデレ だな ~ 。
あなた

うん!

佐野 クン から 玲於 に 変わった 時 。


なんか 、新鮮 …
廊下 を 歩いていると
生徒
あ 、あの子じゃない …?
先生 と そういう関係 の …
生徒
あの子だ …
先生 の 事 憧れてたのに …
最低 だよね 。
生徒
うんうん
陰口 も される 。


それが 、胸 を 苦しめる 。


辛い 。


私 も 先生 と 出会わなきゃよかった って


何回 思ったか …


けど 、 " 出会わなかったら " って


思ったけど 私 は 心 から


先生 と 出会えて よかったと 思ってるし


先生 が 私 を 変えてくれた 。
佐野玲於
おい 。
気にしなくて
大丈夫だから 。
あなた

うん …

生徒
何 、先生 が 
居なくなったら
あの 佐野 クン に
切り替えたの!?
本当 、ありえない …
あなた

っ …

そんなこと するわけないじゃん …



すると




佐野玲於
そんなこと 
するわけねぇだろ 。
陰 で グチグチ
話してんじゃねぇ 。
玲於 が その子 に 言った 。
嬉しくて …


玲於 が 私 を かばってくれた 。
あなた

玲於 …

生徒
佐野 クン …!
佐野玲於
ほんっと くだらねぇ 。
ほら 、行くぞ 。
私 の 手 を とって 玲於 は 歩く 。
玲於 の 背中 は 大きくて …


かっこいい 。


私 を 守ってくれている 。
あなた

玲於 …

佐野玲於
な 、なに …
まだ 、呼び捨て に 慣れていないのか


ビクって してた 。
あなた

ありがとう 。
私 の ために …

佐野玲於
別に 好きなやつ 守るのが
男ってもんだろ 。
あなた

ありが …!?

今 、なんて言った …!?
あなた

え!?

とっさ に 手 を 離した 。
佐野玲於
うるせぇな …
あなた

だ 、だ 、だって …!!
い 、今 !

佐野玲於
なに
あなた

好きって …

佐野玲於
そうだけど 。
あなた

え 、本気 なの …?
いつから?

佐野玲於
うん 。
結構 前 から 。
お前 が 先生 と
関係 を もっていた
頃 から ずっと …
あなた

そうだったんだ …

佐野玲於
おう
あなた

ありがとう 。
今 は ごめんね …
まだ 、気持ち の 整理 が …!

佐野玲於
誰も 付き合って なんか
言ってねぇから 。
玲於 は 歩きだす 。
あなた

なんですと …

佐野玲於
今日 、帰ろうぜ 。
もう だるい …
先生 が いた頃 は サボりなんて


絶対 しなかった 。


先生 が この 学校 に いるって 考えたら


そんなこと 出来なかったし …
あなた

いいよ 。

佐野玲於
は!?
あなた

何?

佐野玲於
あの お前 が サボるなんて …
あなた

あぁ、まあね 。

佐野玲於
行こ 。
玲於 に ついて行く 。
私達 は 外 に 出て 歩く 。
あなた

玲於 は いつも サボってるの?

佐野玲於
たまにな 。
あなた

玲於 は 怒られる って
怖い とか 思わないの?

佐野玲於
全く
あなた

玲於 は …

佐野玲於
もう 、玲於 玲於 うるせぇ
あなた

だって 玲於 が 玲於って
呼べって 言ったんじゃん!

佐野玲於
そうだけどよ …
恥ずかしいじゃん 。
あなた

え?

佐野玲於
いや 、慣れてないし …
あなた

何 、照れてんの?

佐野玲於
うるせぇ 。
あなた

うるさくありません ~ 。

佐野玲於
なんで こんなの
好きになったのか 知りたい
あなた

別に 、好きにならなきゃ
いい事じゃん 。

佐野玲於
それが 、出来たらな 。
サラッと 玲於 は 言うけど


正直 、すごく ドキドキ してる 。
あなた

玲於 は 彼女 いた事あるの?

佐野玲於
教えない
あなた

なんで

佐野玲於
言いたくない
あなた

いなかったの?

佐野玲於
あなた

そうか
悪いこと 聞いたね …

佐野玲於
人 を 好きになるとか
正直 、わかんなかったし
どうでもよかった 。
あなた

え ~ 。
もったいない 。
恋 は 叶うと 楽しいよ 。

佐野玲於
叶うと だろ 。
あなた

ま 、まあね …

佐野玲於
多分 、そこから 
逃げてたんだな 。俺 。
あなた

そうなんだ …

佐野玲於
怖いんだよ 。
いつか 終わるって
考えると 。
確かに …


私 は 先生 と 終わる なんて


考えたこともなかった 。


だから 、余計 に 今 経験 して


玲於 の 気持ち が わかる 。
あなた

なるほど 。

佐野玲於
お前は?
先生 からなの?
あなた

私 からだよ 。

佐野玲於
 すげぇな 。
あなた

そう?
玲於 だって 自分 から
言えてるじゃんか 。

佐野玲於
でも 、俺 は 叶わない 。
お前 は 叶っただろ?
あなた

叶ったっていうか …
全部 先生 の 優しさ かな 。

佐野玲於
え?
あなた

多分 、私 の 事
絶対 好きじゃ なかった のに
いいよ って 言ってくれて …

佐野玲於
ふ ~ ん …
あなた

優しいよね …
本当 。どこ行ったの …

佐野玲於
どこ行っただろうな 。
あなた

会いたいな …

佐野玲於
いつか 、会えるから 。
信じて 待っとけ 。
あなた

うん …

早く 、先生 の 顔 が 見たい 。


今すぐに 。


先生 に 触れたい 。


先生 の 声 が 聞きたい 。


先生 に ─────
先生 の 事 を 想う と 涙 が 止まらない 。
佐野玲於
おい 、何泣いてんだよ 。
あなた

え 、なんで泣いてるの …?

拭いても 拭いても 止まらない 。
あなた

止まんないよ …
先生 …

玲於 は 私 を 抱きしめた 。
佐野玲於
もう 、泣くなって 。
あなた

うぅっ …
ごめん …

佐野玲於
先生 そんなに 好きか …?
あなた

うん …
大好き …

佐野玲於
そっか 。
その 気持ち 忘れんなよ 。
あなた

うん 。
ありがとう

佐野玲於
 行くぞ …
玲於 は 歩く 。


私 も 涙 を 拭いて 歩き出した 。
玲於 って こんなに かっこよかったっけ 。

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