病院の屋上で私は呟いた。
でも実際は明日が怖くて眠れないし、よく病室にいて引きこもってるのと同じ状態。
みんな
お父様とお母様とみんなに
持病があるし、 入退院を繰り返すから
学校に行くのはもうやめた。
みんなと話してるけど本当は会話をするのが怖い。
学校の子達とは上手く話せそうもないな。
こんな毎日が続くのかな…
私は明日もきっと
この病室に引きこもって勉強して寂しく過ごすんだろうな。
でもね、私、まだ
先生が、みんなが
過去も
今も
未来のことも
全部、全部
愛されなくてもいいよ
期待されすぎて疲れたから。
期待されないくらいが楽なの。
周りと比べると弱いなって思うけどね。
そう願っていたのは、いつの日だったかな。
でもね、私、まだ 生きていたい!
先生が、みんなが、これを読んでくれた子が
だからね
過去の辛いことも
いまこの瞬間も
未来で起こることも
全部、全部
愛すよ。
いや、
夜の星もいつかは消える。
永遠なんてない。
それでも、私は上手く生きれるかな。
生きていけるかな。
今日も月が辺りを優しく、儚く照らしてる。
あぁ、これが私の…私の、
私はいつ病むか分からないし、病んだ拍子に自殺でもしてしまうかもしれない。
先生に迷惑をかけてしまうかもしれない。
先生やみんなを傷つけてしまうかもしれない。
明日には堂々と生きているのかな?
んーん、生きているのかなじゃなくて、生きるんだ。
辛くても、苦しくても、我武者羅にちょっとでも楽しいと嬉しいと思えるように。
生きててよかったと思えるように。
明日からも…頑張るよ。
だから見守っていてね。
お父様、お母様、みんな
そう思った時、無数の星が光った。
みんなが見守ってくれている。
ありがとう。頑張るよ。
そう思いながら、私は病室への道を歩き出した。
曲パロ
使った曲:生きる
作詞、作曲:水野あつ様
スクロールお疲れ様でした。
読んでいただきありがとうございました。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!