どうも、月菜です。
ただいま、先生に職員室に呼ばれました。

とても怖いです。


なんか、最近やらかしたかなと記憶をたどっています。

重い腰を上げ、職員室までやってきた。

そうですよ、月菜ですよ。
あなたが呼んだ月菜ですよ！！

「お、月菜か。」じゃないよ。


はっ！！
もしかして他に誰か読んでいる？

じゃあ、なぜ月菜を呼んだ！？

美空でもいいってことは、部活のこと？

そう、うちの体育館は放課後男バスと女バレが１コートずつ使っている。
だから、いくらステージでリハをやろうとしても、音が大きくて他の部活に迷惑がかかる。

それに、私たちがコンサートで何を演奏するかもバレてしまうし．．．

先生、マジとか言うんだ。

そんな、好都合な話があるなら答えは決まっている。

まぁ、運べるけど皆女の子だからね！？

え！？
先生、今見捨てた！？

見捨てたよねぇ！？


なに、私が力持ちとでも言いたいの！？

まぁ、運べることには変わりないし。

先生、他人事みたいに．．．


まぁ、先生にとっては他人事なんだけど、

私はそう告げ職員室をあとにした。

今日から体育館が使えるということに、私の足取りは来たときとは比べ物にならなかった。

この報告を美空にしなければ！！

と思い、私は教室に入るなりすぐに美空の元に駆け寄った。

なんか、二人がぶつぶつ言ってる．．．

ほんと、怒られてないから。
二人とも失敬だなぁ。

なんで、それを美空が知ってるの！？

そうだよ、話が脱線しちゃった、

お、さすが美空。
私が一言しか喋ってないのに、分かってくれた！！

美奈は分かってないか．．．
まぁ、バレー部だしね。いや、でも君たち今日・明日休みでしょうが！！

それなら、体育館が使えることくらい分かるでしょ。

私が何を言いたいか、分かっていない美奈はほっといて
さっき先生に言われたことを美空に話す。

おぉ、こう説明したら伝わらなくてもいい美奈も分かってくれたみたい。

確かに、体育館の周りで練習するんだったら聞こえるかも．．．
けど、まぁ練習に集中してると思うし．．．

ほんと、美奈の言う通りだよ。
急に現れると心臓に悪いし。

おっしゃる通りです、海斗さん。

にしても、仲いいな二人とも。
海斗は美奈が好きなのかな？だったら、告白しようと思ってたけどやめようかな．．．

なんか、二人が話してるところ見てたら胸がズキズキする。

私は二人から逃げるようにして自分の席に戻った。

なんの会話をしているのか分からない。

３人があんなことを話していると知らずに、私はまだ提出していない課題を
一人黙々と進めていた。