上を見上げれば
内側から淡くもれている赤い光が明るい提灯
さらに提灯の上は
綺麗な紺に染まっている空 雲ひとつない月がキレイに見える 美しい夜空
(よかった雲がなくて綺麗に花火見れそう)
左右には
屋台。その売り物の個性を出している面白い屋台 呼び込みがたくさん飛び交っていてまるで合戦のよう。
まわりの人達も綺麗な浴衣を着て、自分の大切な人とここに来ている。花火を楽しみにしている様子が分かる
それにしても
(祭りってこんなに華やかだったけ?)
そう思ってしまうのも仕方がない
去年と変わっていることなんてないのに、、、
でも1つ大きく去年と変わっていることは隣にいる彼。
(好きな人が隣にいるだけでこんなにも見える景色は違うのか、、、)
なんて思ってしまう。
『ん?俺の顔になんかついてる?』
「ついてないよ 」
『そう、ずっと見てくるからさぁ〜』
(バレてるし)
「さっきまで虫がいたのよ」
『ぅえ!?教えてよ!』
「いやでーーす。 もういないんだからいいでしょ」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。