3年後ーー
「!!」
走る。全力で。周りの目なんて気にならないほど私の視界には1人の男しか映ってない
そのまま勢いよく抱きつく
『うおっ!』
そう聞こえたけど ギュッーーーと腕を絡める
『ただいま』
「おかえり!」
涙で龍揮の顔が見えない。
ゴシゴシと涙を拭う 顔をあげれば3年前より
背も高くなって顔も少しの幼さが抜けて
なんか、かっこよくなっていて、成長しすぎて少し戸惑う。
「かっこいい…_」
無意識に口から出た言葉。あっ と思って龍揮を見れば
『ちょっ、不意打ち禁止。』
耳まで真っ赤にしている龍揮。なんだ、中身はあまり変わってない。
やっぱ画面で見るよりちゃんと目で見た方が心が満たされていくのを感じる。
愛おしさ高揚感、安堵 いろいろなものが心に流れ込んでくる。心地が良い
少し冷静になって周りを見渡せば
まぁまぁ、見物客がすごいことで・・・。
急に恥ずかしくなって俯く
『あらら、急に俯いちゃって〜 でも、首まで真っ赤だから隠せてないけどね__かわいいなぁ』
そうやって茶化す。
「もう!帰る!」
『あっ、ちょちょ待ってよ〜』
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その半月後には無事結婚して、いまでは龍揮との子供がお腹にいる。
いつもお腹を撫でれば蹴って返事をしてくれるそれをいつも2人でして 笑いあっているのは幸せ。
大好きな人といれば笑顔で過ごすことが出来る
まぁ龍揮は"少し"過保護になったけど・・・。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!