それから皆と仲良く遊んだ。
ゲームをしたり、お喋りしたりした。
私の信頼できる人が、全部で6人になった。
そんな中で分かったことが、1つ。
硝子さんと灰原さんが付き合っている、ということ。
2人が出す空気が、少し違ったから。
あなた「私も彼氏欲しいなぁ」
そう呟いたのが、午後5時ごろ。
五条「あなたにはまだはえーよ」
あなた「恋愛に早いも遅いも無い!」
私はお兄ちゃんの両頬を摘んで横に引っ張った。
よく伸びるほっぺだこと。
夏油「そんなに焦らなくてもいいんじゃないかな?」
あなた「焦ってる…んですか、ね?」
すると、少しだけ沈黙が流れた。
多分、私が焦って見えるのは、政略結婚が原因だと思う。
あなた「…って、暗い話より楽しいことしましょう!このゲームやりましょ!!」
話題を切り替えた。
友達がいるのに、しんみりした空気なんて嫌だし、ね!
あなた「もう、帰るんですか…?」
七海「まあ、寮の門限がありますからね」
そう、だよね、。うん、みんなは寮だもん。仕方ないよ。
私は別れるのが寂しくてシュンとした。
また、会えるよね?
あ!そうだ!!
私がいつもお兄ちゃんにやっていることを、みんなにもすればいいんだ!
お兄ちゃんが言ってたもん!
『あなたの"これ"は死ぬ直前に助けてくれる個性の儀式だ』
って!
私はお兄ちゃんに耳打ちして聞いた。
あなた「お兄ちゃん、"あれ"をみんなにやりたい。けど、いいかな?」
五条「いいんじゃねぇの?」
そう言うと、お兄ちゃんは私を抱きかかえた。
五条「おし、お前ら!そこ並べ!」
お兄ちゃんが言うと、渋々と言った感じで全員が横一列に並んでくれた。
私はお兄ちゃんに抱きかかえられたまま、まずは夏油さんの前に移動した。
夏油「どうしたんだい?」
私は少しだけ戸惑っている夏油さんのほっぺに唇を付けた。
次は硝子さん、灰原さん、七海さんと言う順番でほっぺに口付けをした。
最後にお兄ちゃんにもほっぺに口付けをした。
あなた「じゃあ、最長でも1年後に、また会いましょう!」
私は歩華にみんなを送るよう伝えた。
あなた「私の個性が使えるのは、信頼しているから、大切だと思うからだよ」
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設定変更したので、見てください!
2021/02/11
そうじゃないと、今回の話よくわからないかもしれません!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。