ガヤガヤと外が騒がしくなったと思うと、襖が開いた音が聞こえた。
術式で人数を数えると、5人で私と歩華を含めると7人。私はお茶とお菓子を人数分用意する。
五条「ただいま、あなた」
あなた「お帰り、お兄ちゃん」
私を後ろから抱きしめてきた。私は手を止めて振り返り、お兄ちゃんを抱きしめた。
中条「お茶とお菓子持っていきます」
あなた「あ、ありがと歩華」
お茶とお菓子を持って、歩華が部屋から出るとお兄ちゃんは口を開いた。
五条「寂しかった?」
あなた「うん」
いつものように、お兄ちゃんはしゃがんで私より低くなった。私はお兄ちゃんのサングラスを取って、両手をお兄ちゃんの両頬に添えた。そのまま、私は唇をお兄ちゃんの額につけた。顔と手を離すと、今度はお兄ちゃんが口付けをした。
これらは、小さい頃からの習慣みたいなもの。
あなた「……彼女できた?」
雰囲気が柔らかくなっているから。
五条「は?や、ちが」
明らかに動揺してる。
これは、確実に居る。
あなた「誰?」
五条「…る」
恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めて、小さな声で言っていた。
でも、
あなた「ごめん、聞こえなかったからもう一回言って?」
すると、口を大きく開けて言った。
五条「だから、傑って言ってんだよ!」
そう言って、お兄ちゃんは部屋をの襖を開けて指差した。
指を刺した方向には、黒髪を後ろに団子でまとめて前髪が垂れている人が居た。
あなた「お兄ちゃんが彼女なの?」
私はお兄ちゃんに聞いた。
五条「あ〜、まぁ、うん。」
あなた「じゃあ、すぐる?さんは、私のお兄ちゃんになるの?」
今度はすぐる?さんに聞いた。
夏油「そうなる、のかな?」
私はパアッと顔を笑顔にした。
だって、お兄ちゃんが増えたから。
家族が、信頼できる人が、増えた。
ずっと、お兄ちゃんか歩華しか信用できなかったから、
なおのこと、嬉しかった。
あなた「あ。申し遅れました、五条あなたです。兄がいつもお世話になっています」
私は服装を正して、一礼した。
家入「おお〜、五条と違って礼儀正しいな。私は家入硝子、同級生。よろしくね、あなた」
夏油「私は夏油傑、同級生で君の兄の彼氏だ。これからもよろしくね」
七海「七海建人です。五条の1つ下です。よろしくお願いします」
灰原「僕は灰原雄!七海と同じ、五条先輩の1つ下!仲良くしてね!!」
一人一人、丁寧に自己紹介をしてくれた。
あなた「家入さん、夏油さん、七海さん、灰原さん、ですね?よろしくお願いします」
五条「と、いうか、俺は誰の世話にもなってねぇよ」
お兄ちゃんの一言に、夏油さんや家入さんは声を出して笑って、七海さんはジトーっとした目で見て、灰原さんは苦笑していた。
かくいう私も、苦笑した。
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全然出なかったw
つ、次から頑張るよ!
宣伝してくれると嬉しいなぁ
あ!勿論、相互宣伝?するよ!
コメントで教えてくれたら。だけどね!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。