あなた「ッハ!」
私は勢い良く上半身をあげた。
あなた「(なんで、また、悪夢を見るの?。やだ。怖い)」
私は無意識の内に、体を震わせて、呼吸が浅くなっていた。
五条「──あなた!」
お兄ちゃんの声が聞こえて、顔をあげた。その瞬間に、安堵したのか体の力が抜けて、私は気を失った。
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五条悟side
あなたを高専に運んでから、丸1日以上たった。今は、午後4時だ。
五条「あなた、目を覚ませよ」
すると、あなたが勢い良く上半身をあげた。でも、体が震えていて、過呼吸を起こしていた。
五条「あなた!おい!あなた!!」
何度か名前を呼ぶと、顔を上げてくれた。ホッと安心したような顔をあなたはして、気を失った。
五条「あなた?おいって!」
家入「五条、動かすな」
いつの間にか硝子が向かい側にいて、あなたの手首を持っていた。
家入「脈は安定してるし、顔色もさっきよりはマシになってるから、体は回復してるよ」
五条「…んなら、気絶すんなよ……」
お願いだから、心配させないでくれ。
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あなたside
なんか、暖かい。安心する感じ。
私は、ゆっくりと目を開けた。
夏油「あなたちゃん?目が覚めたようだね」
右の方から声がして、視線を向けると、夏油さんが本を片手に座っていた。
上半身を上げようと左手を動かすと、何かに握られていた。今度は左手の方に視線を動かすと、お兄ちゃんが私の左手を握りながら、俯せて寝ていた。
その目は、少し、赤く腫れていた。
あなた「おにいちゃん…?」
私は右手だけで起き上がって、右手をお兄ちゃんの頭に乗っけた。フワフワな白い髪を優しく撫でた。
五条「んっ………。あなた?…あなた!」
お兄ちゃんは、起きたかと思うと私に抱き付いてきた。その行動に困惑していると、夏油さんが説明してくれた。
夏油「あなたちゃんは2日程、寝ていたんだよ」
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更新、遅いかな?
ってか、なんか運営の方で何かあったじゃん?
それで、他の小説のチャプター内容が消えてんだよね。
んで、修復が完了されるまで、こっちを集中的に更新してく!
ってことで、これからも、よろしく!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!