やっぱり、汚い事してお金を稼ぐ人は弱いんだね。
あーあ、お兄ちゃんと遊べるようにしたいなぁ…
あ!そうじゃん!! 呼べばいいんだ!!!
呪詛師「…くっ、そが……」
酸素が無くなる中で苦しそうに呪詛師は死んでいった。
あなた「…補助監督さん、終わりました」
私が帳の外に出ると自動で帳は消えた。
補助監督さんは車の中で待っていたらしく、私が声をかけると車内の中から出てきた。
補助監督「一応確認させていただきます」
あなた「はい」
補助監督「呪詛師3人の遺体は回収、被害者数十名は生きていたら保護、死んでいたら回収。ということで回収したものを見せていただきます」
私は術式で仕舞った死体達を取り出した。
あなた「……最後の被害者が殺された後に私が到着した感じだった、ので…」
補助監督「…いえ、辛かったでしょう」
あなた「ッ……は、い…( .︵.)」
泣くのを我慢しているようにしていれば、この補助監督さんはオチる。結構上の階級の補助監督さんだから、ある程度顔がきく。……使えるんだよね〜!
補助監督「( こんな幼い子にこんな残酷な任務を渡すとか上層部ってクソなんじゃね? )」
あなた「( 家帰ったらお兄ちゃんと生楽先生呼ぼ )」
あ〜、早く家に帰りたいなぁ…
*****
冥冥「辛い任務だったかい?」
あなた「え?なんでですか??」
冥冥「泣いてるよ」
目元に手を当てると濡れていた。冥冥さんに指摘されて初めて気がついた。あ〜、仮面が残ってたのかな。
あなた「多分ゴミが入ったからかと…?」
冥冥「そうかい?なら良かったよ」
あなた「あ!今日で冥冥さんの監視が終わるんですよね?」
冥冥「嬉しいかい?」
あなた「監視されなくなるのは嬉しいけど、冥冥さんと一緒に居られなくなるって考えると悲しいです」
冥冥「可愛いことを言ってくれるね」
そう言って冥冥さんは私の頭を撫でた。
こうなるように仕向けた。
仮面は何重にもするんだ。ボロを出さない、我慢して我慢してさらに我慢する。これが大切なんだよね。
冥冥「それじゃあ、次は普通に会えることを願っているよ」
かっこよく五条家の正門をくぐって行った。
さて、電話電話«٩(*´ ꒳ `*)۶»
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。