あなた「よっしゃ、元気!行ってきます!!」
歩華/甚爾「行ってらっしゃい」
私は二人の頬に口付けをして、家を出た。
その後すぐに、お兄ちゃんから電話が来た。緑のボタンを右にスライドさせて、耳に当てた。
五条『本当に!大丈夫か!?!』
耳にキーンって鳴って、すぐに離したけど。
あなた『大丈夫だよ。心配してくれてありがと』
五条『……無理してるだろ』
あなた『うっ…』
実は、体が物凄く重い。でも、任務をあまり放棄するのはダメだし、報告とか色々しないといけないから、体に鞭を打って任務地に向かってるんだよねぇ。
それを、すぐに見破る?聞き破る?お兄ちゃんは、凄いと思う。
五条『あなた…?』
あなた『でも、本当に大丈夫だから。あ!そうそう。お兄ちゃんに見てほしい人が居るんだけど』
私はあからさまに話を逸らした。でも、見てほしい人が居るのは本当のことだもん!
五条『話逸らすんじゃねぇよ。んで、もしかして、赤髪の奴か?』
あなた『そうだよ。あったことあるんだね。術式あった?』
五条『無かった。ただ、見えるってだけだ』
やっぱりそうだよね。視える人は狙われやすいからなぁ。だって、見えるってことは相手からも見られてるんだと思うんだよね。
あなた『…呪霊対策を教えてあげてほしいんだけど、嫌?』
五条『嫌っていうか、俺は難しいな。術式ねぇから多分傑の方が適任なんじゃね?』
あなた『じゃあ、夏油さんにお願いしてもらっても良い?』
五条『聞いてみるわ』
確かに、お兄ちゃんは術式を使う方が早いしね。夏油さんは術式的に体術も使うことがあると思うし、その方がいいね。
五条『てか、なんでソイツに肩入れしてんの?』
あなた『いやぁ。ただ単に、任務が少しでも減れば良いなぁって思ってるからさ。だって、視えてる人は狙われやすいでしょ?』
五条『でも、仕事が増えたけどな』
あなた『それは…本末転倒だった……』
そうじゃん。任務が、仕事が少しでも減ればいいのにって思ってんのに、逆に私が増やしてどうするんだよ!
五条『ま!言っとくな』
あなた『うん、ありがと。じゃあね』
ピッという音と共に、通話を終了した。
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今回、電話だけだったw。
最強の片割れさんは、名前だけの登場!
喫煙少女さんは、まあ、うん。ね?
ヒロアカもハイキュー!!もまだ出てないw。
頑張るね!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!