第92話

No
735
2021/12/05 09:57
あなた「お兄ちゃん (o^―^o)ニコ」

五条「何やってんだよ、あなた」

あなた「こっちのセリフだよ、それ」

手首からボタボタと血が流れ落ちてる。

あなた「痛いんだけど」




五条「治せるだろ?だから遠慮しなかったんだよ」



あなた「そこは遠慮して欲しかったなぁ」





反転術式で消えた手を治した。











五条「今すぐソイツから離れろ。今すぐ」



あなた「何もしないよ。本気でやっただけ」

両手を上げて離れた。お兄ちゃんの方を見つめたまま。











相澤「…どういうことだ」







五条「生徒を教室に戻せ。あなたは動くな」



あなた「だぁかぁらぁ、何もしないってぇ」






1Aのやつらは相澤先生の指示に従って、体育館を後にした。
















五条「《 今日1日、呪力及び術式等の危害を誰にも加えないことを誓え 》いいな?」






あなた「《 誓う 》に決まってんじゃん」






お兄ちゃんと私の間に、小さな《 縛り 》が結ばれた。











あなた「ちょっと本気でやっちゃっただけだって、もう…」

五条「だとしても、日本刀はダメだろ」

あなた「ごめんなさぁい。でも、ちゃんと理由はあるんだよ」

五条「…どんな?」






あなた「呪詛師である、ということを匂わせる言動をしてたの」




あなた「呪術師を侮辱してたし、そう思っちゃったんだって」




五条「一応、それで上層部に報告するぞ」



あなた「え〜、なんで?」





五条「一般人が呪術について知ってるわけないだろ?どうせあなたが片付け忘れたパソコンでも見られたんだろ?」



あなた「よく分かったね。でも一般人に扮してたらわかんないじゃん」







五条「…だから、さっきので行くんだよ」



あなた「そういう事ね。今から?」



五条「今から」







そう言って、お兄ちゃんが瞬間移動させた。

もちろん、私の腕は下げられた。

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