私の幼馴染川﨑皇輝は完璧男子
隙なんて一切ない
そんな彼の弱点探しが少しの楽しみだったりもする
今日は…とにかく甘えてみようと思う
『こーき?』
「なに?」
『ねむい、』
「寝ればいいじゃん笑笑」
『膝貸して?🥺』
「なんで?笑 家隣なんだから帰って寝ればいいじゃん笑笑」
ちぇ、この手は通じないか
もっと焦ると思ったのになぁ
「ほら」
『え?』
「膝貸してって言ったのあなただろ笑 いいの?」
『…パァァ✨』
「顔明るくなりすぎ笑」
「おいで」と膝をポンポンする皇輝
『やったぁ!』
「痺れたらどかすからね笑」
とか言いながら私の頭を撫でてくれる
なーんだ。ただの良い奴じゃん
寝るつもりは無かったけど優しく頭を撫でられるもんだから睡魔が…
ふと目が覚め、時計をみれば30分ほど経っていた
まだ皇輝は頭を撫でてくれている
『え、あ、皇輝ずっとこのままだったの!?』
「そりゃあんなに気持ちよさそうに寝てたらどかすにどかせないよ」
『ご、ごめん…ありがと』
どこうとすると
「待って!」
『ん?』
「足、痺れてるから急に動かれると…」
『あ、ごめ()』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。