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「 ん 、あれ 。ココ何処? 」
学校から帰って寝ていたはずの私は目を覚ますと 、壁も地面も真っ白な所に居た。
えび型に寝ていた体制を起こし 、当たりを見渡すと、一つの白いドアを見つけた
「 出口? 」
恐る恐る開けると
" いらっしゃいませ 。今宵もお楽しみ下さい "
茶色の髪の毛に 、パッチリ二重のお兄さん 。
第一印象は 、唇 かな … 。(
「 あ 、あの 。ココって … 」
" 初めて来られますか? "
「 はい … ココ何なんですか?目が覚めたらいつの間にかココに居て … 」
" 左様で御座いますか 、でしたら私に着いてきて下さい 。御案内致します "
「 え 、」
こんな所 、何も知らない私が入って大丈夫なんかな 。
怪しい所だったらどないしよ …
" ふふっ 、怪しい者では御座いませんよ 。"
わぁ 、微笑み方も池麺 … 。
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結局 、白いドアの向こう側へと足を 踏み出した 。
【 White door ~ 美少年に会うために ~ 】
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。