??? side
望 が 泣いとる 何で 泣いとるんや?
望 だけ では 無くて 流星 も
二人 して どないしたんや 。何か あったんか?
? 「 なぁ 望 どないしたん? 」
俺が そう 聞くと
桃 「 …っ 、 」
何も 言わず ただ 泣いていた 。
だから 何で 泣いとんねん 。
俺にも 教えてや
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.( 貴方 )
「 ん 、… あれ?ここ … 」
私 、何で Healing House Rainbow に ?
さっき まで 居ったのに …
( パッ )
お店 を ボーッ と 眺めて いると
その お店 は 消えて 辺りは 暗くなった 。
「 えっ 、? …… 小瀧くんっ? 」
桃 「 あなたちゃん … ごめんな 。… 」
「 え?何で 謝ってるん? 」
私 が 問いかける と 小瀧くん は 下を向き
桃 「 守って あげられへんくて ごめん … っ 」
そう 暗闇 で 呟いた 。
「 ? 、守って あげられへんくて って どゆこと? … ねぇ、小瀧くんっ! 」
問いかけても 小瀧くん は 暗闇 に 混じって 消えてゆく 。
「 まっ 、待ってや! どこ行くん!小瀧くんっ ! … わっ! 」
小瀧くん は 暗闇 へと 消え
それと 同時 に 私 の 体 が 宙 に 浮いた 。
「 えっ 、何? 」
上 に どんどん 上がっていく 。
必死 に 暴れるが 上がっていくのは 止まらん
「 … っ 」
今度 は 白い 光 が 見えた
とてつもなく 眩しい その 光 の 中 を 通り 抜ける 。
___ 好きやで 、あなたちゃん
最後 に その 声 が 聞こえた 。
「 ___ ん 、 … … 」
桃 「 あなたちゃんっ? 、目ぇ覚ましたんっ?はぁ 、やっと覚ましてくれたんやなっ 」
その 人 は 泣きながら 言った 。
「 あの … 誰 、 ですか … ? 」
桃 「 …… えっ?。」
私 の 知らない その人 は 私 が 眠っている間 ずっと 手を 握ってて くれて いたらしく
でも 私 は その人 の 事 を 知らない 。
何で … ? 私 この人 と 関わり あった?
思い出そう と するけど 思い出せない 。
この人 は 誰 。
そして 私 は
この人 が 誰なのか 分からぬまま また 眠ってしまった 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!