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私は 、とある旅行会社に務めていて お金とか数える人であって 、
仕事の説明を簡単に言うと
ずっと椅子に座ってパソコンを打ってるって感じかな 。
こんな仕事を毎日 、13時間もしている 。
「 あぁー 、疲れたぁ〜! 」
グーっと伸びをしても 、あんまり気持ちよくなれない 。
「 小瀧くん何してるかな … 」
一人呟いた言葉 。
ここ1週間 、仕事が忙しくてあのお店に行けていない 。
今日は 、残業もないし早く帰って行こう 。
「 お先に失礼します 。」
さっ 、早く行こっ 。
小瀧くん喜んでくれるかな?
………… あ 、待って私 、
「 どうやってお店まで行くん 」
目が覚めてたら 、いきなりそこに居った感じやから 、行き方が分からへん 。
調べてみると 、
美男坂 と言う坂を真っ直ぐ行くと右手に 、細い道があるらしい 。
え 、てか 美男坂 とか 、そんな坂あった?(
まんまやんけ 。
「 OK 、ぐーぐ〇 ここから美男坂 」
あの先生の力を借りて 、
地図音痴な私でも辿り着くことが出来た 。
「 ここか … よし 。」
細い細い 、道を歩く 。
すると 、眩しい程の白い光が
「 私 、あの時こんな所通ったっけ 」
まぁいっか 。
取り敢えず進もう 。
(( ドサッ ))
「 ん 、… 」
白い壁に白い地面 。
これまた白い1つのドア
… 来れたんや 。やっとだ … !また会えるんや!
(( がチャッ ))
" いらっしゃいませ 。今宵も … あっ!また起こして下さったんですね!有難う御座います。"
この前の 、茶髪の唇お兄さんや 。
「 はい!また来ちゃいました( 苦笑 」
" 有難う御座います "
「 あの 、お名前聞いてもいいですか? 」
" 紹介が遅れました 。私はここの管理人者の 、中間淳太 と申します 。"
中間さん … 。
「 じゃあ 、中間さん て呼びますね 」
" えぇ 。でわ 、今宵もお楽しみ下さいませ "
手招きをしてくれた中間さん 。
それにしても 、綺麗な顔立ち
奥に進んで 、6つに光る星のカーテンを抜けると
紫 「 また起こしてくれたんですね 。有難う御座います 」
ここの人達 、皆さん礼儀が正しくていいな 。
紫 「 どなたに致しますか? 」
「 えと 、こッ 「 あなたちゃん!」」
小瀧くんを指名しようとしたら 、
たまたま出てきた 、小瀧くんに見つけられ
ハグをしてきた 。
濱田さん見てる … 。((
「 あのっ 、小瀧くんっ濱田さんが … 」
紫 「 あ 、どうぞお構いなく 。慣れておりますので … 」
慣れてる 、んや … 。
って事は他の女性の方にもこんな事しとるんかな?
桃 「 もう!本間に 、何で1週間も来てくれへんかったん!?むっちゃ寂しかったんやで? 」
この言葉も 、違う人に言ってるんかな … 。
何か嫌やな 。
桃 「 、あなたちゃん?どないしたん? 」
「 あ、ううん 。何でもないで ごめんね最近仕事が忙しくって … 。今日やっと来れてん! 」
桃 「 そうやったんか!あぁ〜本間に会いたかった! 」
さっきより強く 、ぎゅーって抱きしめてくる
苦しい 。
「 あのっ 、私も嬉しいんやけど 。ちょっと 、苦しいっ 。」
桃 「 あ、ごめんやで! で 、今日は何する? 」
「 んー 。何しよ 」
2時間て 、少ない 。
もっと多い方がええなぁ 、1日とか 。(
欲張りなんかな?
でも 、本間にもっと一緒に居りたい
「 ねぇ小瀧くん 、」
桃 「 んー? 」
家に向かう途中 、手を繋いで ふんふん♪ と鼻歌をしている小瀧くんに問いかける 。
「 一つ気になったんやけど 、小瀧くんって両親居らんの? 」
桃 「 、何で? 」
あれ 、少し冷たくなった?
気のせいかな 。
「 いや 、こんな遅い時間まで居って両親は心配せんのかなって 、」
桃 「 … 関係ないやろ 。」
やっぱり 、何か引っかかる 。
両親と何かあったんかな?
「 あの 、私で良かったら何でも話し聞くで? 」
桃 「 両親の事で話す事何て無いから大丈夫やで 」
「 でも 、さっきから両親の話しとると 、小瀧くんの反応があんまり良くないって言うか … 」
そう言うと 、繋がっていた手は離れ 。
歩いていた小瀧くんが止まった 。
桃 「 ないって言うてるやろ?両親 、両親ってさっきから 、うるさいねん!何も知らんくせに 、分からんくせに 、話聞くでとか言うなや! 」
感情的になった 、小瀧くん 。
やってしまった 、
こんな小瀧くん初めてみた 。
ちょっと聞きすぎたかな …
「 ごめんなさい 」
桃 「 っ! 、あ 、いや別に 。その … 今日はもう辞めよう 。また今度な 」
そう言うと 、来た道を戻って行く小瀧くんの背中を私は見ることしかできひんかった 。
もっと 、小瀧くんの事を知りたい 。
色んな小瀧くんを見てみたい 。
笑った顔も 、怒った顔も 、悲しんだ顔も 、
全部 、全部私だけに見せて欲しい 。
……… 私ってやっぱ欲張りやな 。
「 好きに 、なってもうたやん … 」
さっきの小瀧くんの顔が思い浮かぶ 。
どうしよ 、私怒らせたのに
'' 逢いたい ''
その思いが溢れ出す 。
何が何だか分からなくなって 、涙が出てきた
何で私泣いとるの?
早く 、早く 小瀧くんに逢いたい 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。