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「 小瀧くん 、今日 も 来ん … 」
小瀧くん が 病院 に 来なくなってから
1週間 が 経った 。
あの日 、流星くん と 話して 何か あったんかな?
今頃 何してんやろ …
「 会いたいよ 、小瀧くん … 」
何故か そう 呟いた 。
別に 好きでも ないのに 。
無性 に 会いたくなった 。
そして 私 は 眠りについた 。
___
夢 を 見たんだ 、
どんな 夢 かって ??
それはね 小瀧くん も 流星くん も 皆 、みーんな 私 の 元 から 居なくなっちゃう の 。
「 小瀧くんっ?流星くんっ? 、どこ行くん? 置いてかんといて! 」
青 「 … 」
桃 「 … 」
ほら 返事 何か してくれへん 。
他 の 皆 も 、返事無し 。
皆 して 何で 無視するん?
すると 小瀧くん達 は 歩き出した 。
私 も 動こうと したけれど 足 が 動かない 。
必死 に 手 を 伸ばすけど 届かない 。
声 も 出そうと しても 出ない 。
喉 に 綿 が ある みたいに 苦しくて 声 が 出ない
″ やだ ! 私 だけ 置いてかんといて !! ″
″ 皆 の 所 に 居りたい … ! 嫌や! 誰か … 誰か 振り向いて … !! ″
___ ! 、ちゃん! あなたちゃん!
誰か に 名前 を 呼ばれ 目 を 覚ました 。
「 っ 、小瀧 、くん? 」
桃 「 あなたちゃん 、大丈夫? 大分 うなされてたけど 、… それに 、泣いとる … 」
「 ウッ 、小瀧くんっ 、」
桃 「 、どうしたん? 夢 でも 見たん? 」
コクリ と 頷く と そっか と 優しく 呟いた 後
優しく 私 を 抱きしめた 。
桃 「 好きやで … 」
(( ドキン ))
その 時 私 の 頭 の 中 で あの 時 の 事 を フラッシュ バック した 。
その日 私 は 何処かの お店 に 来ていた 。
そこは 確か … 小瀧くん が 働いている 所
誰か に キス を され 、
その後 は また 違う人 に キス を されている。
そんな 映像 が 頭 の 中 で 流れた 。
だけど 、誰か 分からない 。
ちょうど その人達 の 顔 に 黒いモジャモジャ が かかっていて 、顔 が 見えない 。
「 っ 、ハァハァ … 」
次々 と 頭 の 中 に 流れる 映像 と 共に 息 が しずらく なる 。
すると 、
__ あのっ 、小瀧くん … ?
" これは 、私? "
__ なに?
__ どうして …
__ 俺 、好きやねん 。あなたちゃんの事
「 っ 、! 」
思い出した 、小瀧くん だ 。
私 が あの日 流星くん に 頭 を 打たれた 後
私 が 目 を 覚ます まで ずーっと 、手 を 握って くれていたのは 。
「 小瀧くんっ 、ッ 」
桃 「 え、え、どしたん?何か どっか 痛いん? 」
「 小瀧くん やったんやね ッ 、ずっと 私 の 所 に 居てくれたんわ … ウッ 、 」
桃 「 え、 … どゆことなん? 」
「 全部 、全部 思い出してん っ … ! 」
「 小瀧くん と 出会った日 の 事 も 日曜日 の パーティー の 事も 、何もかも … ! 」
桃 「 本間に? 、本間なんっ? 」
桃 「 俺 の 仕事 してる お店 の 名前は っ? 」
「 Healing House _ Rainbow _ 。
濱田さん も 中間さん の 事 も ッ 、全部 ッ、全部全部 思い出してん っ !! ごめんね 、ごめんね 遅くなって ッ 、小瀧くんッ 」
そう 言うと また 小瀧くん に 抱き締められた 。
桃 「 あなたちゃんっ 、好きやで 。ずっと 、好きやった 。思い出してくれて 有難う ッ 、好きやっ 、本間にッ 。」
良かった 、本間に 。
思い出せて 、
これで 何もかも 元通り 。
桃 「 好きやで 」
「 うん、私も 。」
って 思ってた 。
だけど 、幸せ は そんなに 長く 続くものじゃない 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。