第21話

美少年
660
2018/10/19 12:26




目 を 覚まして 一週間経った とき

いつも 通り 朝起きて リハビリ を しに行く

リハビリ を する 理由 は 左腕 に だけ 神経 が あまり 動かない



そして リハビリ の 部屋 に 向かおう と した時


?「 あなたちゃん、」





誰かに 後ろから 呼ばれた 。



「 あっ 、」




後ろを向くと この間 私 の 手を 握っていてくれていた 人 だった 。



「 あの 、私 に 何か ? 」




ずっと 黙り 泣いたのか 少し 目 が 赤く 充血 していた 。



桃 「 、… 俺の事 覚えて 欲しいねん … ! 」

「 … … え? 」




急 に 何を 言い出すのかと 思えば 。

別に … 覚えてるんやけどなぁ …



「 私 覚えて ますよ ? この間 ずっと 手を握ってくれていた ″人″ ですよね? 」

桃 「 っ 、せやでッ 、けどっけどなっ? 名前 も 覚えてて 欲しいねんっ … 、」




何で この人 は 泣いとるんやろ 。


苦しそう に 胸元 の 服 を ぎゅっ と 握り締めた まま 泣いてる 。




それを 見て 私 の 足 が 勝手 に 動いた 。


気づくと その人 の 事 を 抱きしめていた 。


桃 「 ! … っ 、何なんもぉっ 、」

「 ごめんなさい … 急 に こんな事 し tッ わっ 」




謝り 離れた瞬間 に その人 に 腕 を グイッ と 引き寄せられ 再び 、今度 は 私 が 抱きしめられた 。


「 あ、あのっ … 」

桃 「 俺の事 は 思い出せへんかったら 思い出さんくてもええ 。でも 名前だけはっ 名前だけは 覚えといて 欲しいねんっ 、」



そう言うと さらに 抱き締める 力 が 強くなった。




「 はい … 」

桃 「 俺 の 名前 は 小瀧 望 。」




こたき … のぞむ … ?

こんな 名前 の 人 と 関わりあったっけ 。





やっぱり … この人 には 悪いけど 思い出せへん 。


「 じゃあ ″小瀧くん″ って 呼びますね 。」

桃 「 っ 、おんっ … っ 、」





優しく 微笑む 小瀧くん 。

何故か その 笑顔 に ドキッ と した 。



ドキッ と する と 同時に どこかで 見覚え が あった気がした 。

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