.
目 を 覚まして 一週間経った とき
いつも 通り 朝起きて リハビリ を しに行く
リハビリ を する 理由 は 左腕 に だけ 神経 が あまり 動かない
そして リハビリ の 部屋 に 向かおう と した時
?「 あなたちゃん、」
誰かに 後ろから 呼ばれた 。
「 あっ 、」
後ろを向くと この間 私 の 手を 握っていてくれていた 人 だった 。
「 あの 、私 に 何か ? 」
ずっと 黙り 泣いたのか 少し 目 が 赤く 充血 していた 。
桃 「 、… 俺の事 覚えて 欲しいねん … ! 」
「 … … え? 」
急 に 何を 言い出すのかと 思えば 。
別に … 覚えてるんやけどなぁ …
「 私 覚えて ますよ ? この間 ずっと 手を握ってくれていた ″人″ ですよね? 」
桃 「 っ 、せやでッ 、けどっけどなっ? 名前 も 覚えてて 欲しいねんっ … 、」
何で この人 は 泣いとるんやろ 。
苦しそう に 胸元 の 服 を ぎゅっ と 握り締めた まま 泣いてる 。
それを 見て 私 の 足 が 勝手 に 動いた 。
気づくと その人 の 事 を 抱きしめていた 。
桃 「 ! … っ 、何なんもぉっ 、」
「 ごめんなさい … 急 に こんな事 し tッ わっ 」
謝り 離れた瞬間 に その人 に 腕 を グイッ と 引き寄せられ 再び 、今度 は 私 が 抱きしめられた 。
「 あ、あのっ … 」
桃 「 俺の事 は 思い出せへんかったら 思い出さんくてもええ 。でも 名前だけはっ 名前だけは 覚えといて 欲しいねんっ 、」
そう言うと さらに 抱き締める 力 が 強くなった。
「 はい … 」
桃 「 俺 の 名前 は 小瀧 望 。」
こたき … のぞむ … ?
こんな 名前 の 人 と 関わりあったっけ 。
やっぱり … この人 には 悪いけど 思い出せへん 。
「 じゃあ ″小瀧くん″ って 呼びますね 。」
桃 「 っ 、おんっ … っ 、」
優しく 微笑む 小瀧くん 。
何故か その 笑顔 に ドキッ と した 。
ドキッ と する と 同時に どこかで 見覚え が あった気がした 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!