第13話

狐が13匹
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2020/06/13 10:57
?「なんやねん」

と腕を掴まれたアイツが言った
体は恐怖で動かないから顔だけ動かして後ろに目をやると見た事のある金髪頭があった

あなた「あ、、つ、む」

今にも泣きそうな声で呼ぶと私を見て目を見開いた

宮侑「ッ!大丈夫や」

柔らかい笑顔でそう言って私の体を引き寄せられて気づいたら目の前に侑の胸があった
手をつかんでない手で私の頭を押さえつけた

?「お前なんやねんあなたを離せや俺のあなたやぞ」

宮侑「あぁ?」

といつもの声とは裏腹にものすごく低い声でそういった
顔は見えないけどものすごく不機嫌なのはわかった

?「 ヒッ俺のあなたに触んなや」

宮侑「誰がお前のやねんシバくぞ」

?「だ、黙れよ!あなたお前そんなやつに媚び売ってたんか?キモイわだから汚れた女なんか言われるねん」

そう言われた私はあれを思い出してさらに体が震え出して涙も溢れ出した
そんな私を侑はさらに強く抱きしめた

宮侑「あなたは汚れてへんしお前の方が汚れとるわ」

?「おれが?何を根拠に」

宮侑「あなたから聞いてるねんお前がこいつに酷いことして警察沙汰になったことも」

?「なっ」

宮侑「忘れたんやったら教えたろか?俺は言ってもええんやぞ?ここで」

?「お前に関係ないやろ!部外者は引っ込めや」

宮侑「関係あるわ!惚れた女守れんで何が男やねん!!」

あなた「!!」

?「そんなんに惚れるとかアホちゃうか?」

宮侑「お前そろそろ黙れやあなたの事もう1回バカにしてみろ次は警察沙汰で終わらせんからな」

?「っ!お、お前みたいな女こっちから願い下げやし欲しんやったらあげるわ」

宮侑「っ!こいつ!」

と殴りかかろうとした侑

あなた「あつむ!!」

私はすかさず叫んだ

あなた「もうええ もう大丈夫やから
ここで手を出したらアイツの思う壷やで」

?「なんやしょうもないな後ちょっとやったのに何してくれとんねんあなた」

あなた「なぁ一つだけ聞いてもええか?」

と侑から離れて振り返りそういった

?「なんや?」

あなた「松井裕也(まついゆうや)くん貴方は家で着替えてる私の体を写真に収めて私に送ってきましたか?」

松井裕也「あぁ撮って送ったで綺麗に撮れたやろ?」

あなた「そうやなニコ」

松井裕也「なんでお前笑ってるねん盗撮されたんやで?もっと怖がれよ」

あなた「すなぁ〜撮れた?」

角名倫太郎「うん!バッチリ撮れたよ」

あなた「ありがとう治は警察呼んでくれたんやなありがとう」

宮治「どういたしまして」

松井裕也「ど、どういうことや」

あなた「良かったねこれから貴方が大好きな警察に行けるんだよ?感謝して」

松井裕也「お前さっき泣いてたんちゃうかったんか?!」

あなた「は?泣いたわお前みたいなんに会うとは思わんかったけど侑が助けてくれたから冷静になれたねん」

松井裕也「こ、このっ汚れた女」

あなた「だからなんやねん」

松井裕也「くっクソが!」

と殴りかかってきた手をまたもや侑が止めてくれた
バッチリ角名がそれも撮ってくれたし

宮侑「お前ええ加減にせぇよ女に手だすとかアホなんちゃうか?」

侑は裕也の手を掴んだまま力をグッと入れた

松井裕也「いたっ」

と言ったあと地べたに座り込んだ
そのまま警察が来るのを待って裕也を引き渡して4人で事情聴取を受けて一件落着した
目の前を歩く3人の後ろを歩いていた

角名倫太郎「今日1日散々だったねでもあなたの事が解決してよかったよ」

宮治「やなこれで一安心やな」

宮侑「はぁーマジで疲れた」

角名倫太郎「あなたこれからどうする?
えっ?」

と後ろを振り返った角名が驚いた
でも1番驚いてるのは自分だ

宮侑「えっ?ちょ、お前なんで泣いてるねん!」

宮治「大丈夫か?なんかまだされたことでもあったんか?」

あなた「ポロポロちがぅ、、」

宮侑「じゃあなんで泣いてるねん!?」

角名倫太郎「あなた大丈夫?」

と頭を撫でてくれる角名

宮治「どんどん泣きや溜め込んでたら悪いで」

あなた「あ、ありが、とうホンマに怖かったからみんなが来てくれへんかったら」

宮侑「なんやそんなことで泣いてるんか?」

角名倫太郎「あなたも頑張ったね」

宮治「ほな飯食いに行こか腹減ったわ」

宮侑「お前それ口癖か?ずっと言ってるやん」

角名倫太郎「そういえば食べてなかったもんね」

あなた「ふふっ」

宮侑「次は笑ってるやんお前忙しいな」

あなた「そうだね ねぇ角名 侑 治」

侑and治and角名「なんや/どうしたの?」

あなた「へへっ大好き///」

宮侑「ちょ、お前何言ってるねん///」

宮治「はぁ///」

角名倫太郎「心臓に悪い///」

あなた「?ご飯食べに行こ!」

と言ってご飯を食べに歩き出した

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