第9話

狐が9匹
516
2020/06/02 00:51
信介side

「はよこっち来おへんの?寝れへんで?」

あなた「えっうん?一緒の布団で寝るん?」

「布団隣の部屋から持ってくるんしんどいし一緒に寝た方が怖ないやろ?」

あなた「まぁそうやけど私寝相悪いで?」

「大丈夫やもう知ってる事やから」

あなた「わかった」

と言ってあなたは俺の腕の中にすっぽり入った

あなた「信介腕しんどくなるで?」

「大丈夫やから俺の腕の上に頭置き」

あなた「わかった」

と言って大人しくお互い横になった
数分たったらあなたは寝息をたてて眠っていた
相当疲れたんだと思った

今度こそ俺が守るから

幼なじみとしてじゃなくて

お前のことを好きな一人として

もうあんな思いにさせへんから

「早く意識してな」

と耳元で囁いてやから

チュッ

とほっぺにキスした

俺ももうそろそろ眠れそうになった時に

プルルとあなたの携帯がなった

こんな時間に誰やろ?と思いながら画面を見たけど番号だけしかかいてへんかったから
代わりに出て黙ってた

(もしもしあなた?久しぶりやな)

俺はその声を聞いて絶句した

中学の時にあなたを苦しめた男からだった

(手紙とか見てくれた?俺がお前の高校探すんにどんだけ時間かかったと思うねん名倉元明くんが手伝ってくれたんやで?喜んでくれた?)

「...........」

まだこいつはあなたに関わろうとするんか?

腹立たしいはお前みたいなんがあなたの事呼ぶなや

(あれ?あなた?緊張したから声でえへのか?まぁそうやろなこの前はお前の幼なじみに邪魔されたから無理やったけど今度こそ最後まで俺色に染めたるわ)

気持ち悪いわ

「気持ち悪いねん」

(は?お前誰やねん)

「あなたに近づくな」

と言って電話を切った

まさかあいつが関わってくるとは思わんかった

どうしよな名倉元明は協力してたんやわ

だからあなたの過去も知ってたんや

あいつが行った高校なんか知らんし

あなたを守らな

あなたの方に目を向けると気持ちよさそうに
眠っている

あなたの頭に手を置いて

「俺が守るからもうあんな顔させへんから」

と言ってから俺も眠りについた

あなたちゃんside

目を覚ましたけど見慣れない景色
自分の部屋じゃないことを思い出した
信介と布団に入ったのは覚えてるんやけどすぐに眠ってもたんかな?
隣を見たんやけど信介がおらへん

あなた「しんすけ?どこ?」

急に怖くなってきてもた
急いで部屋を出た

あなた「しんすけ?どこ!?」

玄関の方へ向かったら外から帰ってきた信介が見えた

あなた「しんすけ!」

北信介「あなたおはようさんどないしたんや?抱きついてきて」

あなた「急におらんなるんが悪いわ怖かったんやからな」

北信介「悪かったなちょっと外に出てたねん」

あなた「そうやったんや」

それを聞いて少し安心したから回していた手を離して少し距離をとった

北信介「なぁあなたすまん」

あなた「なにが?」

北信介「あなたの携帯壊してしもた」

スっと伸びてきた手を見るとバキバキに画面が割れた携帯があった

あなた「見事に壊れてるな!大丈夫やでそろそろ買い替えたいと思ったしその代わり携帯買いに行くの付き合ってな」

北信介「わかった」

信介のおばあちゃん「2人ともご飯できたよ
しんちゃんは今日午前練習やろ?」

北信介「そうやで」

あなた「そうなんや!じゃあ今日部活終わったら携帯買いに行こ!」

北信介「ええよ」

あなた「やった!」

北信介「大人しく待っとくんやで」

あなた「うん!」

と言って3人でリビングへ向かった

あなた「やっぱり好きやわ信介のおばあちゃんの手料理」

信介のおばあちゃん「そう言ってくれて嬉しいわ」

とみんなでご飯食べてから信介は部活へ行った

信介のおばあちゃん「あなたちゃんちょっと手伝ってもらってもええかな?」

あなた「うん!なんでも言ってくれて大丈夫やで!」

信介のおばあちゃん「ありがとう」

と言って信介のおばあちゃんの家事の手伝いとかしているとあっという間にお昼ぐらいになった

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