東京に着いた
私は韓国に行くまで
東京に住んでいた
懐かしく感じたけど
東京って都市だから
景色はほとんど変わっていた
やっぱり思っていたとおりだった
あちこちにある今の防弾少年団のポスター
掲示板にうつる今の防弾少年団のCM
どこを見ても今の防弾少年団ばかりで
「私の存在なんてなかったのかな
みんな私を忘れたのかな 」
って少し寂しく感じる
そんな時助けてくれるのは
やっぱりウジで…
って優しく微笑んでくれる
この笑顔に何度も助けられる
私も微笑んだ
そんな時
私はあるものを見つけた
私たちは映画を見た
映し出されたのは今の防弾少年団
私がいなくなってからの防弾少年団
もちろん、私は1mmも出ていないけど
今、がんばっているんだなって
応援する気持ちが
少し大きくなった気がした
やっぱりウジは優しい
それから東京を楽しんだ
ウジはずっとキャッキャッ言ってて
女の子みたいだった笑
私たちは日帰りで行こうと予定していた
野菜のお世話をしないといけないし
なにより田舎暮らしの私たちには
1日で充分だって話になったからだ
夜になり、もう帰ろうとしていた時
トントン
肩を叩かれた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。