次の日
Billboardの会場につきました
見つけてしまいました
防弾少年団です
とっさに隠れてしまった
でも、隠れなくても
どうせ挨拶もせずにすれ違うだけなんだ
こんなとこでモヤモヤしてても
仕方ないよね
私の出番までゆっくりしておこう
まぁ、ゆっくりっていうか
他のアーティストのパフォーマンスを
見るっていうか…
それから、私の出番が近づいてきて
裏に控えないといけなくなった
防弾少年団が見る
私が元防弾少年団の〇〇だって
絶対にバレる、バレてしまう
私の足はずっと震えていて
自分でもどうしようもなくて
今までにないことだったから
すごくとまどった
こわい…どうしよう…
またあの目で見られる…?
次はなにをされるの…?
そんな時、マネージャーがきた
バシッ
マネージャーのおかげで
いろいろな感情がなくなった
残ったのは「自信」
ほんとにありがとう
私は堂々とステージに上がった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。